DHCカップPBAジャパンインビテーショナル2016大会結果

DHCカップPBAジャパンインビテーショナル2016
  • 2016.01.11予選結果を見る(PDF)
  • 2016.01.15本選1日目結果を見る(PDF)
  • 2016.01.16本選2日目結果を見る(PDF)
  • 2016.01.17最終結果を見る(PDF)
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DHCカップPBAジャパンインビテーショナル2016

アムレット・モナチェリ(ベネズエラ)が悲願の20勝目を達成!

アムレット・モナチェリ(ベネズエラ)が
悲願の20勝目を達成!

2016年PBAツアーの初戦として行われた「DHCカップPBAジャパンインビテーショナル2016」今年も世界のトップ選手16名に、日本の精鋭16名が挑んだ。
今年はすべての選手が参加できる形となり、日本国内の各団体より選手が選出され、JPBAからは藤井信人、山本勲、堂元美佐、JBCからはナショナルチームの宮澤拓哉、NBFから山中涼、ABBFから越後拓真らが選ばれた。
海外選手からはディフェンディングチャンピオンのクリス・バーンズをはじめ、パーカー・ボーン3世、ノーム・デューク、アムレット・モナチェリといったレジェンドとジョン・スザビンスキ、アーロン・ロリンズなどの若手、そしてリズ・ジョンソン、ダニエラ・マックイワンなど女性陣がそろった。 1月11日(月・祝)には、日本代表の残り4枠を決めるための予選会が行われ、A・Bシフト合わせて100名を超える選手のエントリーがあった。
JPBAからは18名のエントリー。5ゲーム予選を1/4の選手が勝ち上がり、決勝トーナメントでは10名に絞られる。
Aシフトからは、土屋佑佳(PBA)、工藤貴志(JPBA)、山本浩也(JBC)、松永裕美(JPBA)、川添奨太(JPBA)が残り、Bシフトからは吉田文啓(JPBA)、中村大亮(JPBA)、鶴見亮剛(JBC)、白井康介(JBC)、佐藤貴啓(JBC)の10名となった。

予選は白井が優勝決定戦で土屋を214-168で破り予選大会を優勝した。3位は吉田(203)4位に松永(197)、5位が川添(191)、6位が佐藤(190)になった。白井は諸事情により本選出場を辞退することになり、土屋、吉田、松永、川添の4名に決まった。

1月14日には、公式練習と記者会見が行われた。
練習には多くの選手がレーンコンディションの確認を行い、翌日から始まる32ゲームのラウンドロビンに向けて最終調整を行った。
今回注目を集めたのは、初来日のアーロン・ロリンズと2度目の来日ダニエラ・マックイワン。記者会見でも今大会の目標を聞くと『男性に負けないボウリングをします』と意気込みを語った。
10月に手術を行い、復帰が心配されたクリス・バーンズも『この大会を目標に調整してきました、連覇を狙います』と力強くアピールした。

本選初日は、ラウンドロビン32ゲーム中16ゲームが行われた。まずは第1ラウンドの8ゲーム。
32名をダントツで引き離したのは、2013年イギリス人として初のPBAメジャータイトルを獲得したドム・バレット。アベレージ241.88と2位のショーン・ラッシュを140ピン引き離し単独トップに躍り出た。クリスは4位、日本勢はJBCナショナルチームの宮澤が5位、ABBF越後が7位と上位に食い込んだ。
第2ラウンドでは状況が少し変わった。初タイトルを狙うジョン・スザビンスキが12勝4敗の勝敗でドムを逆転、1位に躍り出た。クリスは3位と好調。ここで川添が7位に浮上勝率は13勝3敗と大健闘。宮澤は14位へ後退、相手との対戦に苦しんだ。

続く16日には、後半の16ゲームが行われた。第3ラウンド(通算24ゲーム終了時点)に入り、ドムがペースを上げていき2位を270ピン引き離した。2位クリス、3位ジョンと続く。川添は5位に33ピン差の6位、ここで斉藤が8位に浮上、5位まで177ピンに迫った。レフティ4名が参戦する中、トップは山本、11位につけTV決勝の可能性を残した。
第4ラウンドは、まず7ゲームが行われた。1位にはドム・バレット、2位と400ピン近くの差をつけ堂々のトップに君臨。2位にはアムレット・モナチェリ、そして5位に川添奨太が入る形となった。9位に斉藤祐太、10位山本勲、11位藤井信人と続いたが残り1ゲームではTV決勝に残るのは厳しい展開。
注目されたポジションラウンドの最終ゲーム、5位の川添は6位のアーロン・ロリンズと対戦、差はわずか13ピン、この対戦を制したものがTV決勝の切符手にする試合になった。

上位4名はTV決勝の進出が決まる中5位争いが始まった。序盤から思うようにストライクが続かない川添、アーロンに変わり、7位のノーム・デュークが52ピンの差を縮めようとストライクを続けビッグゲームを狙う。
7フレーム終了時点、川添はやっと190ペース、アーロンも180ペースと苦しい試合が続いた。ノームは8フレームからすべてストライクを続ければ260台が見え逆転のチャンス、だが9フレームでストライクが途切れ6位確定となった。川添は200UPとはならなかったが、アーロンに競り勝ち5位を守り切った。
川添は、PBAジャパンインビテーショナル決勝進出、初の日本人選手になった。

1位:ドム・バレット
2位:アムレット・モナチェリ
3位:ジョン・スザビンスキ
4位:クリス・バーンズ
5位:川添奨太
6位:ノーム・デューク (-32)
8位:斉藤祐太(-95)
10位:山本勲(-142)
11位:藤井信人(-149)

最終日は5人の選手によるステップラダーTV決勝。今大会の模様は1月31日にESPN2で全米で放送される。
PBAツアー2016の幕開けにふさわしい選手が残った。米国からは3位通過のジョン・スザビンスキ、4位のクリス・バーンズ。
イギリスから1位のドム・バレット、ベネズエラから2位のアムレット・モナチェリ、そして5位通過で日本代表として残った川添奨太。なんと4か国選手が残る国際色豊かな決勝になった。
中でもジョン・スザビンスキ、川添奨太は初のPBAタイトルに向けての重要な大会だ。

第1試合は、日本人初のPBAタイトルを狙う川添奨太VS 2015年のディフェンディングチャンピオンのクリス・バーンズ。
4位のクリスは先攻を選択した。前半順調にストライクを続け8フレームまでポケットを外さずに硬いボウリングを見せた。川添は1フレームでオープンをするも前半にターキを出し10ピン差まで追い上げる。しかし続く7フレーム目に痛恨の2度目のオープン、続く8フレームでストライクを出すも、追い上げる展開になった川添は、9、10フレームとストライクを続け220で終了。
クリスは10フレームダブル以上が絶対条件に追い詰めた。しかしここはディフェンディングチャンピオン、10フレームにしっかりとストライクを続け、227-220川添奨太に勝利した。

続く第2試合は、勝ち上がったクリスと初タイトルを狙うジョン・スザビンスキの対戦。ジョンの選択でクリスの先攻が決まった。
第1試合の流れをそのままにクリスは前半終わって210ペース、ジョンは3フレームにオープンがありダブルがあるも190ペース。
クリスは後半もストライクを続けて、232まで点数を伸ばす。ジョンは7フレーム目にストライクが途切れ20ピン差、8フレームからストライクを続けるも10フレームでストライクが途切れ202で終了。
232-202でクリスが準決勝へ進んだ。

準決勝で待ち構えていたのが、アムレット・モナチェリ。
ここでモナチェリが先攻を選択し、序盤4連続ストライクでスタート。
クリスは出だしこそつまずいたが、4フレームから7フレームまでストライクを続けた。7フレーム終了時点でモナチェリはMAX279、クリスMAX260とハイスコアの予感。モナチェリはその後もストライクを続け、結果275まで点数を伸ばした。
クリスは8フレームに10ピンが残り、221を出すも遠く及ばなかった。ここで2連覇の夢が破れ去ることになる。

優勝決定戦は、予選で独走してきたドム・バレット。2013年のメジャータイトル以来のPBAタイトルを狙う。
対するモナチェリは、2005年に19勝目を挙げてから11年ぶりの優勝を狙う。
ドムが先攻を選択し、ターキスタートで幕を開けた。続く4、5フレームはスペアで210ペース。モナチェリは、ダブルスタートで終わるも5フレームから順調にストライクを続けた。後半もストライクを続けるモナチェリは、8フレームまで続いた。
ドムは6フレームでダブルが出たが8、9フレームでスペア。9フレームでストライクのモナチェリは5連続、この時点で優勝が決まった。ドムは、10フレームダブル。
最終255-233で、モナチェリがチャンピオンに輝いた。自身20勝目の節目を、日本で達成することとなった。

モナチェリは優勝インタビューで20勝目の快挙を感無量とコメント。
初のPBAタイトルが1986年のJAPAN CUPと、20勝目JAPAN INVITATIONALになったことについて、「日本は幸運の女神」だと感情を精一杯抑えながらインタビューに答えた。
まだまだ若い選手には負けないと意気込みをあらわにしたモナチェリだが、ボウリングファンには『夢を持って努力をすれば必ず叶う、NEVER GIVE UP!』と力強い言葉を送った。
54才のモナチェリ、今後も活躍に目が離せない!!

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