PBA JAPANリージョナルツアー2016 PBAヴァイパーオープン by Ebonite International 大会結果

PBAヴァイパーオープン結果

2016.09.04 PBAリージョナルツアーインジャパン2016/2017
PBAヴァイパーオープン by Ebonite International

PBAヴァイパーオープン by Ebonite International

敗者復活戦から勝ち上がった増地健太郎選手(NBF)
現役ナショナルチームを破り、見事初優勝!

2016年9月3日~4日には、今年2戦目となるPBAヴァイパー・オープンが行われた。昨年に引き続き、ツアースポンサーでも協賛している、EBONITEINTERNATIONAL社の冠大会。二日間の日程で行われた。 ちなみに2015年には、シャーク・オープンが行われ、Pat Nolan(PBA)がPBAジャパンリージョナルツアー初の外国人優勝だった。2014年のヴァイパーオープンでは鶴見亮剛(JBC)が優勝を飾っている。

今大会は総勢93名にて行われ、本大会前日の9月3日(土)に合計4シフトが行われた。複数シフトもエントリー可能だった本大会の合計エントリー数は、138名となった。2014年ヴァイパーオープンのチャンピオン鶴見をはじめ、2014年スコーピオンチャンピオンの新畑雄飛(JBC)、2014年開幕4連勝の土屋佑佳(PBA)、2015年ウィメンズカメレオン優勝の清水弘子(PBA)、2015年カメレオンオープン優勝の高坂麻衣(PBA)、2015年ウィメンズチーター優勝の秋吉夕紀(PBA)と歴代優勝者が参加。シフトが選べる今大会では申し込みから戦略が問われていた。4つのシフトからの勝ち上がり数は同じだが、参加者が少なければそれだけチャンスが広がる事にもつながる大会。さらにはメンテを2回しか行わなかったためB、Dシフトは遅くなったレーンでの予選となった。一番人気は以外にも朝一のAシフト、不人気はDシフトだった。

大会名に冠されている「ヴァイパー」は、PBA公認オイルパターン「アニマルパターン」の一つで、39Fのパターン。ボールの曲がりは大きいものの、外ミスは命取り、内ミスは曲がりすぎと、挑戦者を苦しめる長さのパターン。ヴァイパー(毒蛇)の名のとおり刻々と変化していくオイルにスプリットやミスを誘われ、まさに毒に侵されていくような展開が続いた。

予選はA/B/C/Dの4つのシフトに分かれて対戦。6Gを投球し各シフトから上位7名の選手が準決勝へ進出した。各シフトトップの選手は準決勝1回戦をシードとした。さらに8位~17位の選手は敗者復活戦への権利を獲得できる、リージョナルツアー初のフォーマット大会を行った。

Aシフトでは白井康介(JBC)が好発進!3Gで744と2位に100ピン以上も離した。後半は苦しみを見せたがそのままリードを許さなかった白井はAシフトをトップで通過、見事シード権を獲得した。しかし準決勝通過のスコアは182AVEと伸び悩んだ。

続くBシフトは、ナショナルチームの伊吹太陽(JBC)とディフェンディングチャンピオンの鶴見が激突。軍配は伊吹に上がりシード権を獲得。準決勝通過スコアはAシフトより100ピンも高い199.2AVEとなった。

Cシフトではレーンメンテナンスが行われ、朝と同じフレッシュなコンディションになった。200AVEを達成したのはトップ通過の清水、ナショナルの新畑のみだったが、準決勝通過のスコアは192.5AVEと高い水準を見せた。

最後のDシフトはBシフト同様、高い水準が期待されたが、逆にレーンがうまく出来上がらず、苦しい展開となった。トップ通過は中嶋由美(PBA)の191.5AVE、準決勝通過のスコアは182.2AVEと言う結果になった。

敗者復活戦は、各シフトから最大10名の選手に権利が発生したが、重複のスコアや辞退者が発生したため、23名の参加になった。又、準決勝通過の水準も重複した選手が3名いたため、通過人数も6名から9名に拡大。大きなチャンスへとつながった。

9月4日(日)は敗者復活戦から幕を開けた。各自が2Gを投球し、23名中9名が準決勝へ進めるという大きなチャンスがつかめるかもしれない2G勝負だ。1位は445の小倉康輔(JBC)、そして9位のスコアは360と180AVEだった。

準決勝1回戦は、予選通過選手21名と敗者復活戦を勝ち抜いた9名の選手で行われた。BOX3名の対戦で2Gを行い、10名の勝者と、敗者で最も点数の高い選手4名が2回戦へ選出。高坂は373と小倉に3ピン差で勝利、千葉英知(一般)は1ピン差で森岩雄(JBC)に勝利した。敗者復活の4位スコアは373となり、増地、森、田中直樹(一般)、鶴見が残った。

準決勝2回戦ではシード選手4名も加わり、2GのBOX対戦を行った。第1ブロックでは波乱の展開。白井が森、鎌田に敗退し、BEST18にとどまった、他にもシードの中嶋と清水も敗れ去った。伊吹がシード選手の中で唯一、勝ち残る。

決勝トーナメントからは、1Gマッチで勝者を決める厳しい対戦。8名の選手による激闘が幕を開けた。森は鎌田武男(NBF)と対戦182-175で辛勝。新畑と増地では、新畑が10フレームでオープン、170-166で増地が勝利。伊吹と斎藤祐太(JBC)は10フレームで伊吹がストライクを出せればと言う展開だったが、出ず198-191で斎藤が勝利。土方捷(JBC)と鶴見は、粘り切った土方が185-168で勝利、準決勝へ進んだ。

準決勝は、まず森と増地の対戦。序盤から苦しんだ両選手だったが、増地が後半にチャンスをつかみ174-150で初の優勝決定戦にコマを進めた。一方の斎藤と土方は新・旧ナショナル対決、斉藤の意地を見せた粘りで191-171の勝利。

優勝決定戦は、今年1月のインビテーショナルへも進出、ナショナルチームでリージョナルカメレオン準優勝の斎藤祐太。、一方は、リージョナルの常連ながら今大会で初めて決勝へ進んだ増地健太郎。サムレスから繰り出される大きな曲がりで挑んだ。予選を通過した斎藤に権利があり、後攻を選択。両選手ともに3フレーム目はオープンだったが、ダブルを2回出した増地がリード。斎藤はダブルが出ない展開で8フレームまで進んだ。9フレームでストライクを出した増地は20ピンのリード。絶対絶命、後がない斎藤は、9、10フレームでストライクが必要な場面で2番ピンが残る。スペアは取ったものの173ピンで終了。8フレームで153ピンだった増地は4ピン以上倒せば優勝が決定。危なげなく初勝利を手にした。 一方斎藤祐太は、またも準優勝で涙をのんだ。捲土重来を待つ!

増地選手のプレー姿勢は、常に頭低く物静かで序盤は目立たない存在。敗者復活から勝ち上がったとうのも特筆ものだ。しかし、独特のサムレス投法は、昨年と比べ精度を増し、見事このヴァイーパーで開花した。NBF所属ながら、並みいる強豪のJBCナショナルチームを下したのだから価値ある優勝だ。最近子供が生まれたという増地にとって忘れられない勝利となった。家族と素晴らしい優勝を分かち合ってほしい。

初決勝トーナメント出場で見事優勝を飾った増地健太郎(NBF)

「初めての経験で緊張しました。賞金は生まれてきた子供のミルク代に使います(笑)」

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