リージョナルカテゴリ: リージョナルツアーinジャパン2015/2016

PBAリージョナルツアーinジャパン2015/2016

※各大会要項について、タイムスケジュールなど一部変更になる場合がありますのでご了承ください。

8月1日(土)予選 8月2日(日)本選

DHCカップPBAウィメンズチーターオープン
DHCカップPBAチーターオープン
会場:名古屋グランドボウル(愛知)
※チーターオープンはウィメンズ、オープン同時開催。2日間の大会です。

10月3日(土)

DHCカップPBAウィメンズカメレオンオープン
会場:サウンドボウル牛久店(茨城)

10月4日(日)

DHCカップPBAカメレオンオープン
会場:サウンドボウル牛久店(茨城)

11月15日(日)

PBAシャークオープン
会場:PBAフジボウル(埼玉)

12月19日(土)

DHCカップPBAウィメンズスコーピオンオープン
会場:東大和グランドボウル(東京)

12月20日(日)

DHCカップPBAスコーピオンオープン
会場:東大和グランドボウル(東京)
チーターオープン予選大会結果 チーターオープン予選大会結果

2015.08.02 PBA JAPANリージョナルツアー2015
DHCカップ PBAウィメンズチーターオープン

2015.08.02 PBA JAPANリージョナルツアー2015 DHCカップ PBAウィメンズチーターオープン

PBA JAPAN リージョナルDHCカップ PBAウィメンズチーターオープン
秋吉夕紀選手 2015年開幕戦にて初優勝を飾る!

2014年7月から国内初のPBAリージョナルツアーが開幕し全8試合が行われ、土屋佑佳選手(PBA)が開幕4連勝を達成するなど旋風を巻き起こしてきた。今年1月にはPBA公式ツアーのDHCカップ PBA JAPAN INVITATIONAL 2015も開催され多くの日本選手がPBAトッププロに勝負を挑んだ。2015年8月からはPBAジャパンリージョナルツアー2015が開幕し、今年はレギュラーツアー全8戦とミニリージョナルツアーが全9戦行われることとなった。

開幕戦のチーターオープンは、ショートコンディションでありながらレーンがはやく感じる、変化も早い事から名づけられた『チーター』コンディション。オイルは35フィートとショートコンディションだが、オイルの量は27mlと多く普段のショートコンディションとは一風変わった特性を持つ。しかしアニマルパターンの中では最もスコアが出やすく、レーンの攻め方次第では高得点が期待できるパターンだ。

昨年と違い今大会はDHCカップPBAチーターオープンと同時開催され、女子選手の投球したゲームはウィメンズチーターオープン、チーターオープンの両方の得点となった。チーターオープンは2014年のリージョナルツアーでも開催され、今回で2回目となったため、スコアも高いとの予想だったが、2フロアとレーンの材質の違いから予選10ゲームでは200アベレージを達成選手は2名にとどまった。トップに高坂麻衣(PBA)、2位に中野麻希(JBC)と続き、予選終了時点でのRound of 68カットラインは女子選手15位の1805と、180アベレージが基準点となった。

Round of 68へは、15名の女子選手が選出され3ゲーム投球した。しかしこの3ゲームでは順位が大幅に入れ替わる事となった。昨年のディフェンディングチャンピオンの土屋佑佳(PBA)が7位から2位に浮上、5位の清水弘子(PBA)は3G 716点で一気に1位に浮上した。結果Round of 24へは清水、土屋の2名が進出し、シュートアウト8名の内5名が確定した。Round of 24では清水が引き続き高得点をマーク、シュートアウト1位シードを獲得した。

決勝シュートアウトがスタート。会場ではメンテナンスが施され、朝のフレッシュな状態に早変わり、感じ方に戸惑う選手も続出。1回戦は総合順位5位~8位の選手4名にて1Gマッチを行い上位1名がシュートアウト2回戦へ進出する。5位シード高坂麻衣(PBA)、6位シード秋吉夕紀(PBA)、7位シード山本菜由(JBC)、8位シード鷲塚志麻(PBA)が激突した。レーンを捉えるのが遅かった鷲塚は出遅れる。高坂、秋吉、山本が中盤からもつれ込み、終盤戦へ。山本が9フレームで痛恨の1本ミス、秋吉もオープン。10フレーム勝負で高坂は10フレームパンチアウトで挑むが、優勢だった秋吉がスペアをしっかりとカバーし、2回戦へコマを進めた。

決勝シュートアウト2回戦は1回戦を勝ち上がった秋吉、2位シードでディフェンディングチャンピオンの土屋、3位シードの中野、4位シード野島はるな(JBC)の対戦。実力者同士の対戦でいち早くリードを掴んだのは秋吉、前半からストライクを続け、全選手が200以上ペースの中、235と高得点で見事振り切り優勝決定戦へ進んだ。

優勝決定戦は1位シードの清水との一騎打ち。未使用レーンで3分の練習投球を行い、右の秋吉か?左の清水か?どちらが勝っても初優勝の決勝戦を迎えた。お互いが一歩も譲らず3フレーム3連続ストライクで始まる、4フレーム目に清水が8本カウントスペア、チャンスを掴む秋吉だったが5フレーム目でスプリット。一方追い上げ態勢の清水だったが8フレーム目に痛恨のビッグ4、6フレームから調子を取り戻した秋吉はそのままストライクを続け、終わってみれば261-204と圧勝の勝負になってしまった。

秋吉夕紀選手
優勝者 秋吉夕紀選手のコメント

すごく嬉しいです。
いつもチャンスがあったけど優勝になかなか届かなかったので本当にうれしいです。
スポンサーのDHC様にも感謝しています。

ウィメンズチーターオープン 注目選手
注目ボウラー
山本菜由選手(JBC)
ウィメンズチーターオープン 総合7位

19歳の若きスターは、ウィメンズチーターオープンの決勝シュートアウトに見事に進出。友達に誘われてボウリングを始めたという彼女は、笑顔に秘めたボウリングの実力を秘めている。趣味はおいしい物を食べる事、ライブ・映画鑑賞。
将来の夢は海外のディズニーランドに行くことと語る。ボウリングの遠征で、是非夢をかなえてほしい。

2015.08.02 PBA JAPANリージョナルツアー2015
DHCカップ PBAチーターオープン

2015.08.02 PBA JAPANリージョナルツアー2015 DHCカップ PBAチーターオープン

PBA JAPAN リージョナルDHCカップ PBAチーターオープン
吉田大祐選手 ショートコンディションで
堂々の初優勝を飾る!

8月1日~2日、DHCカップPBAチーターオープンが名古屋グランドボウルで行われ、『ショートの神』との異名を持つ、現役ナショナルメンバーの吉田大祐(JBC)が堂々リージョナル初優勝を果たした。

開幕戦のチーターオープンは、ショートコンディションでありながらレーンがはやく感じる、変化も早い事から名づけられた『チーター』コンディション。オイルは35フィートとショートコンディションだが、オイルの量は27mlと多く、普段のショートコンディションとは一風変わった特性を持つ。しかしアニマルパターンの中では最もスコアが出やすく、レーンの攻め方次第では高得点が期待できるパターンだ。

今大会はDHCカップPBAウィメンズチーターオープンと同時開催され、女子選手の投球したゲームは、そのままチーターオープンの予選スコアとして記録された。チーターオープンは2014年に東京ポートボウルにて開催され、今回で2回目となる。2階フロアと3階フロアのレーンが異なる事から、予選10ゲームでは実力者も苦しんだ。しかし18名の選手はしっかりとスコアを積み上げ200アベレージを達成。

予選1位通過は、吉田大祐(JBC)で驚異の227.9アベレージ。2位は、予選4ゲーム目にパーフェクトゲームを達成した松田力也(JBC)、3位堤祐樹(JBC)と220アベレージ超えの選手が続いた。

Round of 68は翌日(8月2日)に行われ予選上位68名が3ゲームを投球。予選と合わせた13ゲームの合計得点上位20名と、3ゲームの合計得点としてワイルドカード4名が決まる一戦だ。予選上位15位までの選手は全員Round of 24へ選出した。下からは、予選46位の中根啓貴(NBF)が3ゲーム736を打ち11位に浮上した。ワイルドカード枠は3ゲームで630点と思ったより伸びはなかったが、これ以降は210アベレージと高いレベルでの対戦となった。

Round of 24は2ゲーム行われ、15ゲームの合計得点上位6名と、ワイルドカードとして2ゲームの合計得点2名が決まった。13ゲームの時点で1位~6位の選手は差が開いていたためそのままの順位で決勝シュートアウトへ進出した。ワイルドカード枠は480の安里秀策(JBC)と450の中根啓貴(NBF)が選出された。

決勝シュートアウトがスタート、会場ではメンテナンスされたレーンで、朝のフレッシュな状態に早変わり。1回戦は総合順位5位~8位の選手4名にて1Gマッチを行い上位1名がシュートアウト2回戦へ進出する。5位シード七野亮輔(JBC)、6位のPat Nolan(PBA)、7位シード安里秀策(JBC)、8位シード中根啓貴(NBF)が激突。Patは序盤から苦しみ162、安里と中根も応戦するも207と200、序盤からリードを保った七野が253とビッグゲームで2回戦へ進んだ。

決勝シュートアウト2回戦は、勝ち上がった七野、2位シード堤祐樹(JBC)、3位シード安達裕久(PBA)、4位シード松田力也(JBC)の対戦。実力者がそろう中、8連続ストライクを決めた堤に遠く及ばなかったものの、全選手200UPと高得点の試合となった。

優勝決定戦は、1位シードの吉田大祐(JBC)が待ち受ける。後輩だが両選手共に現役ナショナルチーム同士の決勝となった。緊迫した空気の中、両選手共にストライクを重ねたが4フレーム目で試合が動いた。堤の10ピンミスで、チャンスを掴んだ吉田はそのまま逃げ切り体制に入る。5フレーム、6フレームとスペアがあったが、259とビッグゲームを打ち優勝を飾った。7フレームからプレッシャーをかけ追い上げを狙った堤だったが259-221と届くことはなかった。

吉田大祐選手
優勝者 吉田大祐選手のコメント

マッチプレーと言った試合はなかなかないので、緊張しましたが、うまく投げられてよかったです。
うれしいです。

チーターオープン 注目選手
注目ボウラー
松田力也選手(JBC)
チーターオープン 総合5位

19歳の若きスターは、リージョナルツアー初参戦にして見事に5位入賞。小さいころにボウリング場に遊びに行ったことがきっかけでボウリングをはじめ、頑張っている。予選の4ゲーム目には見事に大会1号のパーフェクトゲームを達成、会場を大いに沸かせた。岐阜県から参加を試みた彼は、今大会で十分実力を見せつけたことだろう。趣味はカラオケ、音楽鑑賞。

将来の夢は大学生の間に全日本ナショナルチーム入りを目指したい、最終的にはプロになりボウリングを続けたいという強い意気込みを感じます。

ウイメンズカメレオンオープン予選大会結果 カメレオンオープン予選大会結果

2015.10.03 PBA JAPANリージョナルツアー2015
DHCカップ PBAウィメンズカメレオンオープン

2015.08.02 PBA JAPANリージョナルツアー2015 DHCカップ PBAウィメンズカメレオンオープン

PBA JAPAN リージョナルDHCカップ PBAウィメンズカメレオンオープン
清水弘子選手 PBAジャパンリージョナル悲願の初優勝!!

2015年10月3日、PBAジャパンリージョナルツアー第2戦「DHCカップPBAウィメンズカメレオンオープン」を昨年と同様のサウンドボウル牛久店で開催。総勢41名の女子選手が優勝を争った。

大会名に冠されている「カメレオン」は、PBA公認オイルパターン「アニマルパターン」の一つで、体色を自在に変化させることで知られるカメレオンのイメージの通り、コンディションがコロコロと早変わりする特徴がある。
2015年のコンディションは変更が無かった為、昨年と同様のコンディションでの大会となった。特定の球質のボウラーが有利になるコンディションとは違い、正確かつ迅速なレーンリーディングとアジャスティングが試される。

41名にて行われた予選は8Gを投球し、まずは上位28名を選出。今大会は0スタートとなり準決勝1回戦は2Gを投球し、2Gのみの点数で上位16名が準決勝2回戦への進出となる。さらに、4Gの合計点数の上位8名に決勝トーナメントへの切符が与えられた。
8G予選終了時点でのカットラインは、わずか161.9と難しいコンディションに苦しんでいた。200ave達成は高坂麻衣(PBA)、清水弘子(PBA)の2人のみ。ところが準決勝に入ってからは0スタートと言う事もあり、高得点が相次いだ。最終的に上位8名の選手は、4G 776点と予選とは全く違った展開になったが、下位選手は最後まで難しいコンディションに翻弄されてしまった。

ファイナルラウンド1回戦は、準決勝をトップで通過した高坂麻衣Vs.今年から参戦を始めた中野麻希、第2試合は4位通過の土井智恵子Vs.百戦錬磨の遠藤千枝、第3試合はナショナルチーム向谷美咲Vs.大ベテランの夏賀淳子、そして第4試合は準決勝2位のトップレフティ清水弘子Vs.DHC所属の秋吉夕紀というチータの決勝カードが実現。

第1試合ではトップシードの高坂を見事に抑え中野が快勝、234-201で2回戦へ。遠藤千枝は接戦を制し178-174で土井に勝利。向谷はナショナルチームの実力を大ベテランの夏賀との激戦で打ち勝ち181-172。そして清水は9フレームまでストライクを続け275、秋吉も負けずとストライクを続け231とビッグゲームを叩いたが届かなかった。

2回戦は中野が7フレームからストライクが続き土井を引き離し201-152で優勝決定戦へ、一方の清水もビッグゲームの後でもしっかりと200UP、元ナショナルの意地で向谷を214-161で勝利した。

頂上決戦では両選手が大苦戦。右の中野か!?左の清水か!?と観客が見守る中第5フレームでわずか8ピン差の展開。続く第8フレームで清水がオープン、中野が有利に立ったその時、第9フレームでまさかのオープンフレーム、清水は6-7-10のスプリットをカバーしわずか5ピン差で10フレームを迎える。
両者共プレッシャーがかかった中、中野が先に投げる10フレーム、痛恨のオープンフレームで結果は166点。これで清水が優勝と誰もが確信した瞬間、1-3-7-9のワッシャーが残る、清水の顔が変わった、一瞬会場の空気がどよめく中、あと3本で勝利を確定できる緊張の一投!3本カバー・・・薄氷の勝利だった。楽勝の展開がまさかの167-166と1ピン差を制し、ここで清水悲願の初優勝が決まった。

清水弘子選手
悲願のPBAジャパンリージョナル初優勝を果たした清水弘子選手(PBA)のコメント

1回戦が、前回の敗れた秋吉Pだったので、今回こそはと思って挑みました。優勝戦最後は頭が真っ白で、思わずスコアを数えてしまいました(笑)

ウィメンズカメレオンオープン 注目選手
注目ボウラー
中野麻希選手

『決勝トーナメント進出』を目標としていた中野は、目標を見事に達成。しかも今大会は惜しくも準優勝。父親の影響でボウリングを始め、その後JBCに入る。ナショナルチームでの活動経験もあり、チーム戦を得意としている。
決勝の試合後『相手が大先輩の清水さんでしたので胸を借りるつもりで決勝にのぞみました』と控えめにコメント。DHCカップPBAウィメンズチーターオープンでも5位入賞。次回のリージョナルにも挑戦の意気込みを見せた。今年のリージョナルツアー、まだまだ活躍が期待できそうだ。

趣味:読書

2015.08.02 PBA JAPANリージョナルツアー2015
DHCカップ PBAカメレオンオープン

2015.08.02 PBA JAPANリージョナルツアー2015 DHCカップ PBAカメレオンオープン

PBA JAPAN リージョナルDHCカップ PBAカメレオンオープン
高坂麻衣選手 が男性陣を下し初リージョナル制覇!!

2015年10月4日、PBAジャパンリージョナルツアー第4戦「DHCカップPBAカメレオンオープン」が10月3日のウィメンズ大会に続き、同じくサウンドボウル牛久店で開催された。 昨年は、男性選手を抑え土屋佑佳(PBA)が見事に優勝を果たしたが、今年はそれを引き継ぐように高坂麻衣(PBA)がカメレオンパターンを制覇した。

JBCナショナルチーム、PBAプロボウラー、強豪選手が出そろう中で2年連続の女子選手の優勝となった2015年カメレオンオープン。大波乱に満ちた大会は決勝トーナメントにディフェンディングチャンピオン、ウィメンズチャンピオン、タイトルリストが出そろう中、見事に初優勝を飾った。

大会名に冠されている「カメレオン」は、PBA公認オイルパターン「アニマルパターン」の一つで、体色を自在に変化させることで知られるカメレオンのイメージの通り、コンディションがコロコロと早変わりする特徴がある。
2015年のコンディションは変更が無かった為、昨年と同様のコンディションでの大会となった。特定の球質のボウラーが有利になるコンディションとは違い、正確かつ迅速なレーンリーディングとアジャスティングが試される。

今大会は大会受付開始からわずか1日で定員に達するという人気ぶり、昨年の72名を大幅に上回り、最大定員の112名の選手がA・Bシフトにわかれて対戦した。

準決勝へ進む上位28名を選抜する8ゲームの予選。AシフトにはDHCの秋吉夕紀(PBA)、高坂麻衣(PBA)、JBCナショナルチームの新畑雄飛(JBC)、安里秀策(JBC)、宮澤拓哉(JBC)、さらには安達裕久(PBA)、石嶺尚などの強豪が出そろった。
レーンコンディションが変化する中、8G終了時点で200Ave達成者は秋吉ただ一人、強豪達が苦しみ、予選通過ラインもかなり落ち込んだ。14位となっていた予選カットラインは182aveとかなり低いスコアになった。

続くBシフトには前年チャンピオンの土屋佑佳(PBA)、ウィメンズチャンピオンの清水弘子(PBA)、DHC所属の亀島愛永(JBC)、鶴見亮剛(JBC)、吉川俊朗(NBF)、土方捷(JBC)など多くのトップ選手が入った。
Aシフトの投球を見ていたからか、こちらは好スタートを切る。8G終了時点では200aveは2名だったが、予選通過ラインはAシフトより40ピン高い1,490となった。

準決勝1回戦は0スタートだ。Aシフトの選手はここでも苦戦を強いられ、なかなかハイスコアが飛び出す展開にはならない。2Gで471の新畑がトップで準決勝2回戦に進出した。一方Bシフトの勢いは、ここでも止まらなかった。準決勝1回戦の通過ラインは401と200ave以上の展開、その中で清水は、2G目に299を出すなどハイレベルな戦いになった。

Aシフト2回戦では、斎藤祐太が快進撃245、234とスコアを伸ばし2位で通過したが、決勝トーナメント出場ラインは785と苦戦がうかがえた。予選好調だった宮澤は、最後までレーンをとらえきれず6位に終わった。
一方のBシフト2回戦はハイスコアが続出!接戦の中リードを保ったのは、土屋、清水。残りの2枠は実質4名の争いとなりPat Nolan(PBA)と山﨑雄太(JBC)が決勝へ進んだ。我慢し続けた亀島は、最終ゲームに173と5位に転落、安定した投球をしていた平間輝男(NBF)は、201と伸び悩み6位となった。

ファイナルラウンド1回戦は、2014年ディフェンディングチャンピオンの土屋Vs.磯貝和伸(JBC)、第2試合は沖縄のベースから参戦のPat Vs.斎藤、第3試合は昨日のウィメンズチャンピオンの清水Vs.山﨑雄太(JBC)、そして第4試合は昨年スコーピオンオープンタイトルホルダーの新畑Vs.高坂に決定。

リメンテされたレーンは、全ての選手に苦しみと試練を与えた。第1試合は、土屋が王者の実力を見せつけロースコアながら157-141で磯貝を破る。
第2試合は、斎藤が主導権を握ったまま圧勝213-162でPatを破った。第3試合は、清水弘子が10フレームを制して山﨑を下し157-144で勝利。第4試合は、新畑10フレームでスプリットに沈み、高坂が180-168で競り勝った。

続く2回戦、4名のうち3名が女性という大波乱の展開。意地を見せた斎藤は土屋との対戦で昨年のチャンピオンを破り、186-172で優勝決定戦へすすんだ。清水と高坂の対戦は、連勝を狙った清水だが見事高坂が阻止、201-183と優勝決定戦へ勝ち名乗りを挙げた。

2014年同様に男女決勝になった。いよいよ優勝決定戦。このひのき舞台に、斎藤と高坂の2名がコールされる。どちらが勝っても初優勝となるこの試合、両者ともストライクは出るがダブルが出ない苦しい展開。
そんな中、斎藤が中盤でオープンフレーム。高坂は5フレームから8フレームまで9本スペアを続けた。追う斎藤は8フレームでストライクを取り、ダブルで追いつこうとしたが9フレーム無常の7本カウント。
続く10フレームではスペアで終わり、高坂のミス待ちの展開となった。一方の高坂は10フレームで8本カウント、6-10が残った。取れば優勝が確定する状況で、会場をひやっとさせた投球、からくもカバーして184-174で見事初優勝に輝いたのだった。

高坂麻衣選手
決勝トーナメントの常連で、タイトルが欲しかった高坂麻衣選手(PBA)

秋吉P、土屋Pと仲間が優勝しているので、やっと優勝できてうれしいです。
みなさんと、このPBAリージョナルを盛り上げていきたいので宜しくお願いします。

カメレオンオープン 注目選手
注目ボウラー
山﨑雄太選手

予選通過を目標に挑戦にいきなりの決勝トーナメント進出!普段ではあまりレーン移動の大会になれていないと言う。高校生の時にボウリングを始めた彼は現在20歳。
JBC公認のパーフェクトゲームを達成するなどの実力派だ。『緊張感もありました』とコメントしていたが、それを感じさせない見事な投球でタフなコンディションを攻略。将来はプロボウラーになりたいと意気込みを見せた。

趣味:音楽鑑賞、ドライブ など

シャークオープン予選大会結果 シャークオープン大会結果

2015.11.15 PBA JAPANリージョナルツアー2015
PBAシャークオープン Sponsored by Ebonite International

2015.08.02 PBA JAPANリージョナルツアー2015 PBAシャークオープン

PBAシャークオープン
パット・ノーラン選手 が初優勝4度目の挑戦で頂点へ!

2015年10月18日から始まったPBAジャパンリージョナルツアー第5戦「PBAシャークオープン Sponsored by Ebonite International」は予選が計8回開催され、参加人数も194名のエントリーを記録した。会場は埼玉県のPBAフジボウル、PBA公認唯一のボウリング場だ。今年からアニマルパターンの仲間入りをした『シャーク』パターン、新たなスポンサー『EBONITE INTERNATIONAL株式会社』の大会初優勝は、ジャパンリージョナル初となる海外選手(沖縄在住)の優勝となった。

常連のJBCナショナルチーム、PBAプロボウラー、強豪選手が決勝トーナメントへ進む中、チャンスをつかんだパット・ノーラン(PBA)選手が元チャンピオン達を破り、見事初代シャークオープンの王者に輝いた。

大会名に冠されている「シャーク」は、PBA公認オイルパターン「アニマルパターン」の一つで、深海を泳ぐサメをイメージしたことからディープインサイドの投球とコントロールが必要になる。インサイドを攻めながらの投球で出し過ぎれば曲がらない、内ミスは曲がりすぎるといった過酷な環境で、正確かつ迅速なレーンリーディングとアジャスティングが試される結果となった。

今大会は今までと違い全8回の予選を行い、本選進出選手が34名に絞られてからのスタートになった。何回でも予選に挑戦できることから、複数回で本選出場の切符を手にする選手もいれば、1回で見事に本選へ出場を確定させて選手もいた。

まず本選へ進む34名の選手は、6ゲームのリエントリー(複数回チャレンジできる予選)形式で行われた。各予選大会のトップ選手は本選確定となるためにどのシフトも大盛況となった。序盤で頭角を現したのが土屋佑佳選手(JBC)第1シフトでトップ通過で本選出場第1号となった。前半では新畑雄飛(JBC)、宮澤拓哉(JBC)、石嶺尚(一般)などが挑戦をした。その中でも宮澤の1294は、第6シフトが終わった段階でも誰も超えることが出来ず、シードの基準が見える形となった。最終日の14日には2シフトが行われ、遠方から出場する選手も増える中、最後のチャンスをつかむ決戦が行われた。シフトを増すごとにカットラインの基準も上がり、最終的には6G1120と185aveに落ち着いた。

見事1回戦シード権を獲得したのは、宮澤、和田悠嗣(JBC)、新畑、鶴見亮剛(JBC)、の4名で、リージョナルタイトルホルダーを2名含む形となった。 本選1回戦は各シフトから通過してきた選手が争うため0スタート。ここでは30名の選手が5Gを投球し12名に絞られる。2Gが終了した時点では200UPの選手が8名とレベルの高いスタートを見せた。しかし後半では、シャークの恐ろしさがあらわになる、8位~17位の差がわずかに15ピンの展開で最終ゲームを迎えた。12位の通過ラインを挟みながら、160点~220点を繰り出す選手たち、最終的に928がカットライン12位のスコアとなり、中三川輝までが本選2回戦へ進出、19位のスコアが919(9ピン差)と大接戦の1回戦となった。

本選2回戦では12位までの選手と1回戦シードの4名、計16名の選手が3G投球。ここでもスコアはリセット、0スタートになった。シード選手4名は好調な滑り出しで全員が200UPを達成、1回戦を勝ち上がった斎藤祐太(JBC)、土屋佑佳(PBA)もしっかりとスタート。3Gが終了した時点では、トップ組が見事に打ち切り決勝トーナメントに進出。和田以外7名は全員決勝経験者という顔ぶれになった。

(左から新畑、川上、パット、土屋、鶴見、和田、宮澤、斎藤)

決勝トーナメント1回戦は、2014年スコーピオンチャンピオンの新畑Vs.ヴァイパー準優勝の川上諒(JBC)、第2試合は沖縄のベースから参戦のパット Vs.昨年4勝を掲 げる土屋、第3試合はヴァイパーチャンピオンの鶴見Vs.初決勝進出の和田、そして第4試合はおなじみのナショナルチーム宮澤Vs.カメレオン準優勝の斎藤に決定。

今回はシャークの特性を生かすために、レーンはリメンテされずそのままで開催。第1試合は序盤からストライクを続けた新畑に軍配が上がり217-183で快勝。第2試合は遅いレーンを読み切れなかった土屋に対し堅実なボウリングのパット200-156でパットが勝利。第3試合は和田がリードしスタート、後半で鶴見に追い上げられるも逃げ切り178-172で辛勝。第4試合は後半に両選手がストライクラッシュ、9フレームで斎藤が10ピンを残し、宮澤が逆転249-233で2回戦へと進んだ。

続く2回戦、新畑とパットの対戦ではお互いがレーンを読み切れない展開、新畑はダブルを続けるも5フレームで痛恨の10ピンミス。ノーミスを続けるパットはここでも固いボウリングで攻める。逆転を狙う新畑だったが9フレームでも10ピンを外し、パットが勝利194-182で優勝決定戦へ進んだ。和田と宮澤の試合でもスコアは伸び悩んだ。前半でリードした和田を宮澤が追いかける展開に、6フレームからストライクを続け逆転を狙うが9フレームでタップ、チャンスをつかんだ和田は9フレームからダブルを続け213-210で勝利を手にした。

PBAシャークオープンは、どちらが勝っても初優勝の2人による優勝決定戦。舞台にはパットと和田が呼び出された。優勝決定戦は、マッチプレー方式で行うため両選手が常に攻めたり、追いつかれたりとの繰り返しとなる。先陣を切った和田は1フレーム目にストライクスタート。パットは2フレーム目にスペアがあったが、3フレームから5連続ストライクと好調な滑り出しを見せた。和田は追いつこうと食らいつくがストライクが出ず、スペアをとっていく苦しい展開に。7フレームでストライクを取り逆転の可能性を残したい展開だったが、8フレームでオープン、パットのリードはさらに広ってしまった。落ち着いた投球で最後まで投げ切ったパットは、245とビッグゲームを出す。最終的には245-179で見事初優勝を飾った。

沖縄から参戦したパット・ノーラン(PBA)4戦目で見事優勝を飾った

素晴らしいボウラーとボウリングが出来て幸せです。10年間のブランクの末の優勝うれしいです。

シャークオープン 注目選手
注目ボウラー
和田悠嗣選手

リージョナル初出場の彼は、いきなりの準優勝という快挙を成し遂げた。イメージを作り、冷静なボウリングを目指していたという言葉にもうなずける結果だ。今大会も難しいパターンでしっかりと結果を出せたことについては、ナショナルチームからも『油断できない』と言わしめた。両親がボウリングをしていたことで始めたボウリング、20歳の彼はさらに実力を付け、ナショナルチーム入りを目指したいと語った。次回のスコーピオンオープンでも活躍が大いに期待される。

趣味:読書、食べる事 など

ウイメンズスコーピオンオープン大会結果 スコーピオンオープン大会結果

2015.12.19 PBA JAPANリージョナルツアー2015
DHCカップ ウィメンズスコーピオンオープン

2015.12.19 PBA JAPANリージョナルツアー2015 DHCカップ PBAウィメンズスコーピオンオープン

PBA JAPAN リージョナルDHCカップ ウィメンズスコーピオンオープン
昨年に引き続き浦野実紅選手が大会2連覇、タイトルを見事に守り切った!

2015年12月19日、PBAジャパンリージョナルツアー第6戦「DHCカップPBAウィメンズ・スコーピオン・オープン」が昨年同様の会場、東大和グランドボウルで開催された。
昨年はジャパンリージョナル最年少優勝を飾った浦野実紅(JBC)で大いに盛り上がった大会だったが、今年はジャパンリージョナル史上初の大会2連覇を果たし、スコーピオンの女王の座を守り切る形となった。

JBC女子ナショナルチーム、PBAプロボウラー、強豪選手が出そろう中での大会2連覇は見事という一語につきる。
昨年とは試合形式が変わる形で行われた大会。フォーマットの違いを感じさせなかったのが、KO決勝ラウンド進出のメンバー。ディフェンディングチャンピオンの浦野実紅、ウィメンズツアーラインキング1位の清水弘子(PBA)、JBCナショナルチームの霜出佳奈(JBC)、和歌山からの刺客 垣添巳奈(JBC)の4人だ。

大会名に冠されている「スコーピオン」は、PBA公認オイルパターン「アニマルパターン」の一つで、2番目に長いオイルが特徴だ。
その名のとおり使ってはいけないラインを使うと刺されるように、ボールが死んだようにまっすぐ抜けていく特徴がある。
2015年のコンディションは、変更が無かった為、昨年と同様の47フィートのコンディションで行われた。インサイドのラインをうまく使う事がカギとなり、選手たちの曲がりと正確な投球が試される。

準決勝へは、上位36名の選手が進出する3G×3シリーズのワンドロップ(シリーズ)方式を採用。
予選では9ゲーム投球するが、実際はベストシリーズ2セット(6ゲーム)での順位成績となる。
1シリーズをドロップ(落とす)することができるため、カットラインはスコアの高い大会となった。本命と称される浦野は2位、清水3位、秋吉夕紀(PBA)5位とこの方式でも実力を見せつけた。

準決勝1回戦は予選6Gのスコアを持ち越しての対戦。ここからは是が非でもスコアをたたき出さなければならない展開に、選手達のボウリングスタイルが変わった。
上位陣はしっかりと200aveを超す展開に。準決勝2回戦のカットラインは-66とレベルの高い試合展開となった。この中でも上位8名が総合アベレージ200UPになるなど、打たなければ残れない!難しいレーンでの攻防は選手たちを焦らせた。

2回戦最終ゲーム、上位3名の選手は確定、4位の争いが最終ゲームでデッドヒート。4位の向谷美咲(JBC)は155と失速、5位の垣添は226と追い上げ、最終ゲーム終了後同点に。同点の基準はロー・ハイ、垣添が4位、一方の向谷は5位となり決勝進出を逃した。

KO決勝ラウンド進出の4名が決まった。(左から霜出、浦野、清水、垣添)

KO決勝は、各選手が1Gを投球し一番点数の低かった選手が脱落、最後の1人になるまで戦う方式。第1ラウンドは4名で、第2ラウンドは3名、そして第3ラウンドの勝者が優勝となる。
1回戦、霜出は終盤のダブルで追いかけるも、9フレーム10フレームでオープン177、浦野はオープンがあるもちょうど200、清水は序盤からストライクを続け233とトップ、垣添は8フレーム、9フレームでスプリットオープン、万事休す158で終了、1回戦敗退となった。2回戦へは霜出、清水、浦野の3名が決定。

第2ラウンドは浦野が1フレームにオープン、そのあとはノーミスで終わるが、ダブルが出ず、181と苦しんだ。
清水は8フレームまでノーミスしかし9フレーム、10フレームと連続オープン、今季2勝目を狙った清水だが171と浦野に及ばず惜しくも2回戦敗退。第2ラウンドで4フレームからストライクをつづけた霜出は259とビッグゲームをたたき、7フレーム目の時点で優勝決定戦進出を確実にさせた。

優勝決定戦はディフェンディングチャンピオンの浦野VSナショナルチームの霜出との対戦。第2ラウンドで259とビッグゲームを叩いた霜出だがターキースタート後、4、5フレームで痛恨の連続オープン。
一方の浦野はストライクこそ続かなかないが堅実にノーミスで勝機を待つ。第8フレームで勝負が分かれた。追いかける霜出がまさかのスプリット、ここでもオープンフレーム。最後の最後までスペアを取り続けた浦野が、勝利をつかんだ。
終わってみれば188-162ロースコアだったが、やはりボウリングはスペア、そう思わせるような勝利を、浦野はつかみ取った。昨年の最年少優勝から1年、スコーピオンの女神はまたもや浦野に微笑んだ。この旋風を止める選手は現れるのか!?

清水弘子選手
ジャパンリージョナル初の大会2連覇を成し遂げた浦野実紅選手(JBC)

スコーピオンの投球秘訣について、聞いてみた。
「スペアをしっかりとること。中目を投げること。12枚目以上外へ出さないことが大切です。」 と、感激のあまり少し涙目で答える。
ボウリングの試合には、いつもお父さんの姿が・・・・。
試合中でも、ミスをすると厳しい父のアドバイスが飛ぶ。時には口を聞かないこともあるらしい。最近は、少し反論も出来るようになりましたと、照れ笑い。
でもそこは、まだ高校生。
「今回の優勝で、少しは父に親孝行できたかな」と優しい安堵の表情を浮かべていたのが愛くるしい。

ウィメンズスコーピオンオープン 注目選手
注目ボウラー
垣添巳奈選手

はるばる和歌山県から参戦をした垣添巳奈(JBC)は、今回が初めてのリージョナルツアー。決勝に残る事を目標に、自分の投球ができるように心がけていたらしい。その結果、初出場で見事に決勝進出を果たした。残念ながら1回戦敗退となったが立派な成績を残す。『勝った時が一番うれしい、これからも練習をして色々な試合に出て、優勝したいです』と、前向きな挑戦の姿勢を覗かす。
両親がボウラーで、ついて行くようになり自然とボウリングをするようになったらしい。

4名の中では一番無名の選手だったが、彼女の実力は折り紙付き。地元の和歌山国体では代表選手として選ばれ、ダブルスでも4位。過酷なオイルパターンでの入賞は素晴らしい結果だ。他のパターンでどのような投球をするのか!?今後も注目されること間違いないだろう。

趣味:今K-POPにはまっています(笑)

2015.12.20 PBA JAPANリージョナルツアー2015
DHCカップ スコーピオンオープン

2015.12.20 PBA JAPANリージョナルツアー2015 DHCカップ PBAスコーピオンオープン

PBA JAPAN リージョナルDHCカップ スコーピオンオープン
女子ナショナルチーム向谷美咲選手(JBC)初のリージョナルツアー制覇へ!

2015年12月20日、PBAジャパンリージョナルツアー第7戦「DHCカップPBAスコーピオン・オープン」が前日のウィメンズ・カメレオンオープンに引き続き、東大和グランドボウルで開催された。 昨年は、JBCナショナルチームの新畑雄飛(JBC)がスコーピオン・オープンを制覇し初優勝を飾った。今年はそれを引き継ぐようにJBC女子ナショナルチームの向谷がスコーピオン・オープンのタイトルを獲得した。連覇を狙った新畑は、5位と決勝ラウンド進出をわずか7ピン差で涙をのんだ。

今大会は、総勢114名フルエントリーにて行われた。申し込み開始から、わずか1日で定員に達しウェイティングが50名になるなど、大会の注目度がうかがわれた。オープン戦には、JBCナショナルチーム、女子ナショナルチーム、ユースナショナルチーム、PBAプロボウラー、など多くの強豪選手の顔触れがそろい、南は沖縄県、北は青森県と全国各地から選手が集まった。注目が集まったのは新畑、前日のウィメンズ・スコーピオンで浦野実紅が連覇を成し遂げていることから注目度がさらに高まった。その他にもレフティーの清水弘子(PBA)、ヴァイパー準優勝の和田悠嗣(JBC)、決勝ラウンド進出常連の斉藤祐太などの選手が注目された。

大会名に冠されている「スコーピオン」は、PBA公認オイルパターン「アニマルパターン」の一つで、2番目に長いオイルが特徴だ。その名のとおり使ってはいけないラインを使うと刺されるように、ボールが死んだようにまっすぐ抜けていく特徴がある。2015年のコンディションは変更が無かった為、昨年と同様の47フィートのコンディションでの大会となった。インサイドのラインをうまく使う事がカギとなり、選手たちの曲がりと正確な投球が試される。

準決勝へは、上位36名の選手が進出する3G×3シリーズのワンドロップ(シリーズ)方式を採用。予選では9ゲーム投球するが、実際はベストシリーズ2セット(6ゲーム)での順位成績となる。1シリーズをドロップ(落とす)することができるためカットラインは今までのリージョナルの中ではスコアの高い大会となった。予選トップは斉藤祐太(JBC)が1325と220アベレージでトップ、2位は安里秀策(JBC)、3位小野有由(JBC)といずれも+100を超える高い点数が見られた。1つの基準となる16位のスコアも1205と200aveを超えていたことから、今年のスコーピオンは、参加者のレベルが高い大会となった。準決勝1回戦のカットラインは、及部優美(PBA)の1126(-74)だった。

準決勝1回戦は、予選6Gのスコアを持ち越しての対戦。ここからは是が非でもスコアをたたき出さなければならない展開に、選手達のボウリングスタイルが変わった。上位陣はベスト4入り、準決勝2回戦へ向けて高いスコアを出すことが絶対条件。220を超える点数が続出。その中でもベスト4は、やはり強かった、順当に順位を守り切り2回戦へコマを進めた。

準決勝2回戦へ進んだ女子選手は4名、山本菜由(JBC)、高坂麻衣(PBA)、清水弘子、向谷美咲。中でも向谷は、予選4位で通過。ウィメンズ・スコーピオン・オープンの決勝進出を逃した雪辱を果たす事ができるか注目された。ラスト2ゲームも高得点が続出。最終ゲームでは4位争いに安里、新畑、石川新(JBC)の3名で争うことになった。石川は193と最終ゲームで思うようにピンが倒れず6位と脱落、安里と新畑の争いは10フレームまで持ち越し、新畑が競り負け7ピン届かず5位。決勝は向谷、斉藤、小野、安里の4名で行われることになった。

KO決勝ラウンド進出の4名が決まった。(左から向谷、斎藤、小野、安里)

KO決勝は、各選手が1Gを投球し、一番点数の低かった選手が脱落、最後の1人になるまで戦う方式。第1ラウンドは4名で、第2ラウンドは3名、そして第3ラウンドの勝者が優勝となる。1回戦、向谷、小野は中盤にストライクを続け2人で独走、2回戦への切符を手にした。斎藤はノーミスであったものの最後の1本が飛ばず苦しむ。安里は3フレーム目にイージーミスがあり、8フレーム終了時点でわずか2ピン差。続く9フレーム斉藤は、スプリットで痛恨のオープンフレームで万事休す。一方の安里は、ナショナルチームの底力を見せつけ、ここからストライクを続け217-182で2回戦へ進んだ。

第2ラウンド、小野はターキースタート好調の出だしを切った。向谷はノーミスからの5、6フレームのダブル、安里は4、7フレームにオープンがはさまり、苦しい展開に。他の選手もオープンはあったがストライクが続いていた分、差は埋まらなかった。向谷206、小野206、安里170。優勝決定戦は向谷VS小野の一騎打ちとなった。
優勝決定戦は、女子ナショナルチームの向谷に対して、リージョナルの常連で、今回が初決勝と言う小野の対戦。第2ラウンドで両選手が苦しんだ展開がどう響くかが注目された。小野は、ポケットがなかなか見つからず6フレームまでノーミスでスペアを稼ぐ、堅実なボウリングを見せた。一方で向谷は、ポケットこそ突くもののピンが絡まず我慢のボウリング。しかも5フレーム目には痛恨のスプリット。6フレーム目にストライクを出して追いかける展開に。小野も7フレームでストライクを出し逃げ切りに入ると思われたその瞬間、スプリットオープンの8フレーム。それを見た向谷は冷静に対応、ここからストライクを続け221まで点数を伸ばした。前日のウィメンズで決勝に残れなかった悔しさを、見事この強豪男子が混ざる大会で晴らした。女子ナショナルチームとしては、初めてのリージョナル制覇。しかもウィメンズ戦ではなく、オープン戦での輝かしい1勝を飾る結果となった!

ジャパンリージョナル初JBC女子ナショナルチームメンバー向谷美咲選手(JBC)

「ウィメンズと合わせて3回目のリージョナルなんですが、優勝できて本当にうれしいです。」 と、微笑んだ。

スコーピオンオープン 注目選手
注目ボウラー
斎藤祐太選手

19歳の斎藤祐太選手、リージョナルの常連選手といってよい素晴らしい選手だ。今年は全試合に参戦し、全ての大会で決勝ラウンドに進出している実力派。今大会は優勝を目指して臨んだという斎藤選手、楽しみながら投げるとは言いつつも、自分には大きなプレッシャーも感じていることだろう。カメレオンでは準優勝、あと一歩のところまで来ているからだ。今大会も安定した投球で予選1位、準決勝終了後も2位とトップを走っていた。決勝ラウンドでは、1回戦敗退となってしまったことに関して『最後に思うようにいかず・・・・』常に冷静な彼からも、悔しさがにじみ出た。今回の結果でポイントランキングは上位になり、2016年のインビテーショナルの切符を手にした。世界との戦いでどのようなボウリングを見せるのか!?来年の斎藤選手に注目だ!
そして、おしゃれが好きという彼。他の選手にはないファッションセンスで、今大会も他のボウラーが「カッコイイね。俺も真似しようかな」「あのパンツどこで買ってるんだろう?」とうらやましがられる存在に。1日同じユニフォームで通す選手が多い中、決勝に入りトップスを着替えたのは斉藤のみ。類いまれなボウリングセンスでスター性があるボウラー。さらに今後の彼のファッションにも注目だ。

趣味:ボウリング