リージョナルカテゴリ: PBAリージョナルツアーinジャパン2017/2018
PBAリージョナルツアーinジャパン2017/2018
※大会日程及び開催パターンは変更となる場合がございます。予めご了承ください。
2017.07.23
PBAリージョナルツアーインジャパン2017/2018
DHCカップPBAジャパンカメレオンオープン
悲願の初優勝松下昭史選手(ABBF)
2017年7月23日、新狭山グランドボウルにて、4年目となるPBAジャパンリージョナルが開催された。
昨年の大会は、2016-2017シーズンの新人賞を獲得した野田正樹(JBC)選手が優勝した。
今年も、リージョナルツアー優勝経験者やJBCのナショナルチームメンバーを始め、アマチュアトップボウラーやPBAプロが多数参加。さらに、外国人選手の参加も増えて来た。
予選には、全国から140名の選手が集結。
今大会の注目は、前年チャンピオンの野田正樹選手、そして、NHK杯優勝の斎藤祐太選手、東日本を制した国体チャンピオンの畑秀明選手と好調を維持している選手。
JBCナショナルチームも、2年に1度の選考を勝ち残ったメンバーたちが、日の丸を付けて参戦。PBA所属選手もプロとしての意地を見せたいところ。
Aシフト70名、Bシフト70名で8G投球し、各シフト上位24名が決勝トーナメントへ進出。さらに各シフト8名は、1回戦シードとなる。
Aシフト 前半4G
昨年同様、フレッシュなカメレオンパターンの前に、続出し、多くの選手が苦戦。
しかし、奈良輪選手がなんと、1ゲーム目からナインコール。惜しくもパーフェクトゲームを逃すが、277とハイスコア。1ゲーム終了地点でトップかと思いきや、ナショナルチームの宮澤拓哉選手が279ピンで、トップ。
2ゲーム目以降も、ハイゲームが250を超えるハイレベルな戦いが繰り広げられた。
しかし、250を超えるスコアを出した後に、マイナスする選手が出るなど、一切気が抜けないシビアなコンディション。
前半4ゲーム終わってトップは、宮澤拓哉選手、2位が清水弘子選手(PBA)、3位比嘉有史選手(JBC)
こちらは、レーンが少し落ち着いたこともあり、Aシフトより好調なすべりだし。
1G目から吉田大祐選手(JBC)が268と好スタート。
その後もハイレベルな戦いとなったが、Aシフトとは違い各レーンのコンディショニングの早い変化に多くの選手が苦戦しだす。ローハイが激しく出る気の抜けない戦いになった。
前半4Gが終わって、トップは森岩雄選手(JBC)、2位が安里秀策選手(JBC)、3位が野田正選手。
後半戦は、予選を通過することが1つの目標になる。また予選通過は勿論、8位以内に入り1回戦シード権を獲得することが、高みの目標となる。
Aシフト 後半4G
Bシフトを挟み、カメレオンと名付けられたオイルパターンは刻刻と変化。
多くの選手が、我慢のボウリングを強いられた。
その中でも強さを見せつけたのが、清水弘子選手。予選8G を通じて、一度も200を切ることなく予選Aシフトを1位通過。 2位は昨年のカメレオンオープン準優勝の佐藤貴啓選手。3位は、ナショナルチームの宮澤拓哉選手。3名がリージョナルタイトルホルダーと、実力を遺憾なく発揮した。
既に、12G が投げられたレーンで、フレッシュなカメレオンから大きく変化。
それでも、Aシフト後に前半が行われたこともあり、フレッシュなレーンを体験しているAシフトよりも、素早く対応したものが生き残る。その中で八鍬良太選手(JBC)が、スタートから、277と好発進。
荒れたレーンに対応できた選手と、苦戦した選手の差が激しく、大きく順位が入れ替わった。8G目には、ナショナルチームの安里秀策選手(JBC)がナインコール。惜しくもパーフェクトゲームを逃したが、ナショナルチームの意地を見せ、トップでBシフト通過。2位は、終始安定した投球を見せたベテランの森岩雄選手(JBC)、3位は、ナショナルチームのキャプテン佐々木(JBC)智之選手。
Aシフトに対しBシフトは、実力十分ながら未だリージョナルタイトルを手にしていない選手が上位を占めた。同ピンながら、土屋佑佳選手(PBA)が伊吹太陽選手(JBC)にローハイの差で、シード権を逃した。
8Gトータルピンで、対戦が決定。対戦は、2Gマッチ。
1回戦で、輝きを見せたのは、若干15歳の畑選手。
いきなりのナインコール。パーフェクトゲームを逃したが、増井陸選手を下し、2回戦へ進出。一方、昨年優勝の野田選手はカメレオンのレーンアジャストに苦しみ、鈴木政和選手(JBC)に撃破された。 準決勝トーナメント 2回戦 1回戦シードの選手も、ここからトーナメントへ参戦。
ここで、昨年準優勝の佐藤選手、予選上位で通過した、宮澤選手、吉田選手が激しく姿を変えるカメレオンの前に、涙を飲んだ。
決勝トーナメントへ進む、精鋭16名が出そろった。
2回戦が終わり、レーンメンテナス。
予選から、準決勝トーナメント2回戦まで、20Gが投球され、原型をとどめていないカメレオンパターンから、フレッシュなカメレオンパターンへ変身。
決勝トーナメントからは、1G マッチ。
予選、準決勝とは違い、1投1投の重みが大きくなり、1つのオープンが命取りとなる。
スコアを出すより、対戦相手より1ピンでも多くいかに倒すか?
ナショナルチームの伊吹太陽選手が、ナショナルユースチームの羽ケ崎匠海選手(JBC)を撃破し、先輩の貫禄を見せつけた。
予選でナインコールを出した2名の対決。安里選手VS奈良輪竜也選手は、奈良輪選手が制した。ナショナルチームの主将:佐々木智之選手VS松下昭史選手(ABBF)は、いぶし銀のボウラー松下選手が勝利。松下選手のうまさが光ったゲームだった。
ヴァイパーを勝った鶴見亮剛選手とチーターでパーフェクトゲームを達成した鈴木政和選手の対戦は、4つのスプリットを出した鶴見選手が、鈴木選手の前に涙を飲んだ。
最後の対戦は、清水選手と伊吹選手。両者上位で予選ラウンドを通過。
前半リードした清水選手だが、後半パンチアウトした伊吹選手が大逆転で準決勝へ進出。
初出場の奈良輪選手と、リージョナル1年目からフル参加の松下昭史選手の戦い。
両者とも、刻々と変わるカメレオンに苦しまされるも、経験を活かし、松下選手が奈良輪選手を撃破!何かを感じさせる戦いだった。
もう1つの対戦は、サウスポーの鈴木選手とナショナル伊吹選手。
ベスト8の戦いの再現となるような、相手方:伊吹選手のスプリット祭り。
さらに、8フレ目では、スプリットメイクかと思われたが、ピンが大きくスライドするも倒れずオープン。結果5つものスプリットを出した伊吹選手が鈴木選手の前に涙を飲んだ。
リージョナル1年目から常連の2名の戦い。
どちらが勝っても初優勝となる。
Best8、Best4の対戦で引きの強さを見せた鈴木選手か、いぶし銀の職人松下選手か、勝利の女神はどちらへ微笑むのか?
決勝レーンは23、24番。メンテ後一度も投げていないフレッシュなレーン。恒例予選の通過順位で、松下選手がレーン選択で24番レーンに。
スタートダッシュを決めたのは、松下選手。
ダブルスタートでプレッシャーをかける。鈴木選手は、ストライクが続かず、3フレ目に痛恨のスプリットオープン。松下選手がここで、一気に差を付けたいところだが、なんと3フレ目でオープン。鈴木選手に付き合う。気をとりなおし、4フレ目でストライクを出した松下選手だが、5フレ目に、またもやオープン。鈴木選手が、4,5フレをスペア、ストライクでまとめ、一気に差がなくなる。
松下選手は何とかリードを保ち、逃げ切りたいところ。6、7フレ目で、ストライク、スペアとスコアを伸ばす。
逆に鈴木選手は、8フレ目でオープン。ここでワンマークちょっとの差。
何とか勝ちたい鈴木選手だが、9フレ目で、またもやオープン。絶体絶命のピンチに。
逆に、勝負を確実のモノにしたい松下選手だが、同じく9フレでまさかのスプリット。
勝利の行方は混沌としてきた。まだ鈴木選手にもワンチャンスが残る。
ここからパンチアウトを狙った鈴木選手だが、ノーヘッドの6本カウント。スペア・ストライクとまとめたが、153で終了。
こうなると松下選手、10フレで、7ピン以上で勝利が決定。
1投目、こちらも勝利を目の前に力んだのか、ノーヘッド。しかし、7本カウントで優勝決定。164対153で、ロースコアながら松下昭史選手(ABBF )が、悲願の初優勝!ABBF所属の選手の優勝も初。この大会、冷静にゲームを進める松下選手の技巧が光った大会だった。また歴戦の優勝者やアマチュアトップボウラーを撃破した、価値ある初優勝となった。
カメレオンオープンを制した、松下昭史選手のインタビュー
(優勝を確信したのは?)
10フレですかね・・・
何が起こるかわからないレーンですので、自分が何をやらかしてしまうか心配しながら投げていました。
(50万円の使い道は?)
何も考えておりません。
次回の参加費にあてたいと思っています。
カメレオンオープン 注目選手
奈良輪 竜也 選手
初出場ながら、予選1G 目からナインコールで、会場を沸かせた。
1G 目から安定した投球を見せ、見事3位入賞。
「シングルピンのミスが無くなるよう練習します。」と狙うはてっぺん。
今後の活躍から、目が離せない。
2017.07.30
PBAリージョナルツアーインジャパン2017/2018
女の戦い!今期の第1戦、DHCカップ PBAジャパンリージョナル ウィメンズカメレオンが新狭山グランドボウル(埼玉)にて開催された。
優勝を目指し、42名が参加した。
例年、ウィメンズを土曜日、オープンを日曜日に開催していたが、今年はスケジュールの関係で、オープンの1週間後に、ウィメンズの大会開催となった。
今大会も、JBCナショナルチームの現役選手やPBA選手など多くの強豪選手が集まった。
注目は、前年チャンピオンの谷原美来選手(JBC)。昨年のリベンジを狙う清水弘子選手(PBA)。さらに、先週のオープン戦でも決勝トーナメントまで残った向谷優那選手(JBC)。
リージョナルタイトルホルダーの向谷美咲選手(JBC)、土屋佑佳選手(PBA)、浦野実紅選手(JBC)、秋吉夕紀選手(PBA)らも、参加。豪華な顔ぶれとなった。
予選8ゲームを行い、上位24名が準決勝トーナメントへ進出。さらに上位8名が1回戦シードとなります。
2G目でも、242を出した向谷選手が、1位に躍り出る。しかし刻々と変わるレーンに、ラインを見失う選手たち。まさにカメレオンだ。プラスは5名のみ。
3G目で、向谷美咲選手、亀島選手、谷原選手がマイナスする。北村恵選手(JBC)が223で、ハイゲームを獲得し、6位までジャンプアップ。多くの選手がスプリットに苦しむ。1ゲームで、5つもスプリットが出る事も。
4G目のハイゲームは、231で浦野選手。前半トップで折り返したのは亀島選手830、2位が谷原選手、3位が向谷美咲選手、シード権が与えられる8位は、北村選手750、カットライン24位は、中嶋由美選手(PBA)665。プラスは、上位3名のみ。
8位と17位の差が49ピン、さらに、24位のカットラインまで50ピン以内に、11選手がおり、まだまだ混戦模様。スプリットが続出する難しいレーンで、気を抜くことが出来ない。 5G目、1シフトのウィメンズは、そのまま後半戦へ突入。
谷原選手が、249を打ち、トップへ!上位8名は、安定した投球を見せるが、9位以下の順位が、大きく入れ替わる。
6G目、土屋選手、向谷優那選手が、シード圏内に入ってきた。残すところ2ゲームとなったが、予選カットラインまでの50ピン内に相変わらず11名の選手が名を連ねる。
7G目、佐藤悠里選手が、247を打ち、11位から7位に上がりシード圏内へ
8G目 予選最終ゲームで上津留美代選手が、246をうち、33位から20位まで一気にジャンプアップ!
予選トップ通過は、安定した投球を見せた本命の谷原選手。
2位は、最終ゲームで206を出した鈴木順子選手(JBC)3位は、野島はるな選手(JBC)
シード権を得たのは、現役を含めナショナルチーム経験者8名の選手となった。 準決勝トーナメント1回戦。 2Gトータルピンで、スコアの高い選手が2回戦へ進む。
1回戦シード選手を除く、9位~24位の選手の戦い。
2Gと短期決戦であり、予選スコアからも、混戦が予想される。誰が勝ち進んでも、おかしくない状況。その中でスコーピオン3連覇中の浦野選手が山本菜由選手(JBC)に敗れ、1回戦で涙を飲んだ。その他の対戦は、予選順位が高い選手が順当に勝ち上がった。 準決勝トーナメント2回戦 1回戦同様2Gマッチ。
谷原選手、清水選手、亀島選手と鈴木選手と上位組は、順当に勝ち上がった。
しかし、向谷美咲選手、佐藤悠里選手が敗退。
ウィメンズカメレオンに続き、山本菜由選手(JBC)生方佐緒里選手(JBC)が、1回戦から、決勝トーナメントへ駒を進めた。
◆谷原選手VS土屋選手
土屋選手は、まさかのスプリットスタート。対する谷原選手は、スペアからのダブルでリードを作り、そのまま235対169で谷原選手が勝利。
◆清水選手VS市川千津子選手(JBC)
こちらも市川選手がスプリットスタートし、その後も苦戦。逆に、清水選手は順調にスコアを伸ばし224対150で、準決勝へ。
◆生方選手VS亀島選手
ターキー始まりの亀島選手に対し、生方選手は2フレ目にスプリット。亀島選手も4フレ目にオープンするも、リードを保ち202対166で、亀島選手が勝利。
◆山本選手VS鈴木選手
なんと、こちらも鈴木選手がスプリットスタート。山本選手は、ストライクが続かないも、スペアで繋げる手堅いボウリング。最後まで手堅くまとめ、山本選手が180対137で勝利を収める。
山本選手は、ストライク始まりも2フレでスプリットし、オープン。亀島選手は、スペアで手堅くスタート
3、4フレで、ダブルを出した亀島選手が一歩リード。6フレ目で再度オープンした山本選手が差を付けられる。ストライクが続かないも、スペアでつなぐ亀島選手。
8フレで、スプリットを出し、オープンした山本選手は万事休す。
208対169で、亀島選手が勝利。
◆谷原選手VS清水選手
昨年の優勝決定戦のカード。昨年のリベンジをしたい清水選手。レフティの戦いになった。
3フレ目まで、一進一退の戦いも、4フレ目にスプリットで、オープンした清水選手。逆に4フレからターキーの谷原選手が一気に差を付ける。このまま勝負を決めるかと思われたが、7フレ目にスプリットで、オープン。逆に清水選手が6フレからターキーで、勝負の行方は9フレ以降にもつれ込む。9フレで清水選手が2-7スプリットで、7ピンをカバーできずオープン。谷原選手はきっちりスペアを取り、202対190で谷原選手の勝利。
レーンメンテナンスされ、1度も投球されていない決勝用のフレッシュなレーンでの対戦。
予選を1位で通過し、ここまでディフェンディングチャンピオンとしての貫禄を見せつけている谷原選手。対するは、昨年、スコーピオンをケガで回避、その後じっくりメンテナンスし今、年美しいフォームで復活してきた亀島選手。 予選トップの谷原選手が後攻を選択。
亀島選手は、1フレ目スペア。対する谷原選手は、ダブルスタート。亀島選手は2フレ目をスプリットと痛いオープン。しかし谷原選手も3フレ目にスプリットで、オープン。でも今日の谷原選手は慌てない。4フレ目から、またもやダブルで先行。対する亀島選手、追い上げたいところだが、5フレまさかの10ピンカバーミスでオープンに。6フレ目でストライクを取るも、続かない。逆に、谷原選手が8フレから、パンチアウト。まさにボウリング楽しんでいるかのような余裕の笑顔を見せる。
227対168、谷原美来選手が、見事「ウィメンズカメレオン」2連覇を達成!した。
谷原選手のコメント
すごく嬉しいです。
準決勝から、すごく緊張したけど、その緊張を上手く力に出来ました。
ウィメンズ・カメレオンオープン 注目選手
亀島愛永選手(JBC) DHC専属ボウラー
4度目のリージョナル挑戦で、準優勝。
メカテクからリスタイに変えて、進化を続ける21歳。
ユースのナショナルチームにも所属していたこともあり、高い技術力を持ち合わせているが、インビテーショナルからの半年で、一皮も二皮も剥け、投球に安定感と力強さが出た。
また、和歌山の観光キャンペーンスタッフ「アゼリア」のメンバーとして、和歌山の魅力を全国に発信するなど、ボウリング以外でも活躍を見せる。
9月2日(土)~3日(日)
2017.09.02-03
PBAリージョナルツアーインジャパン2017/2018
DHCカップPBAミックスダブルス・チーターオープン
2017年9月2日から3日
名古屋グランドボウルにて、DHCカップPBA初のミックスダブルスが行われた。
104チーム208名が参加。
今大会からJPBAの協力が得られ、JPBA所属の選手も参加可能となった。
リージョナル初年度から、開かれた大会を掲げて開催してきたリージョナルが、名実共に、「開かれた大会」に進化を遂げた。
ナショナルチームにJPBAプロやトップアマチュアボウラーと、まさに最強を決める大会となった。チーターの優勝経験のある土屋佑佳(PBA)、秋吉夕紀(PBA)、吉田大祐(JBC)、向谷美咲(JBC)、宮澤拓哉(JBC)も参加。さらには歴代のリージョナルチャンピオンの顔ぶれが揃った。そして、2015年にパーフェクトゲームを達成した、松田力也(JPBA)は、アマチュアからプロボウラーへ転身し帰ってきたり、過去PBAリージョナル参加組も、JPBAプロとして参加してきた。またJBCナショナルチームからも、多くの選手が参加し、今まで以上の激戦模様。
大会フォーマットは、個人で8ゲーム投球。2人の合計スコア16Gの上位36チームが準決勝ラウンドへ進む。また、個人8Gの上位16名が、マスターズ準決勝へ進む。
女子選手のみが対象となるクイーンズは、個人8G 上位16名が、準決勝に進む。
女子の上位16メガクインズの準決勝ラウンドに駒を進める。
リニュアールされた今年のチーターパターンは、多くの選手を襲う。昨年と比べかなり難しいという前評判通り、アジャストしきれずノーヘッドの投球が続出。
難攻不落のチーター、前半4ゲームが終わってプラス(200Ave.以上)はたったの8名。
その中でもチームで、強さを見せつけたのは、吉野貴宣(JBC)と向谷美咲ペアだ。
個人でも、吉野2位、向谷3位、と1ゲームか目から安定した投球を見せた。
2位は、入江奈々(JBC)堤祐樹(JBC)ペア、3位は、土屋(PBA)・関口力(NBF)ペア。
カットラインは1,390(173Ave.)と、スコアからも苦戦具合が読み取れる。
フロアチェンジと休憩をはさみ、後半戦の4Gがスタート。
スタートのゲームでいきなり、水谷若菜(JPBA)がナインコール。
惜しくも、パーフェクトゲームを逃したが、279、ペアの白濱大夢(JBC)も192で、まとめ40位から、一気に8位へとジャンプアップ。
しかし後半も各選手浮き沈みの多いゲーム展開。
ミックスダブルス予選をトップで、通過したのは、入江・堤ペア。前半も2位に付け、後半も何とか踏ん張った。2位は、秋吉・藤井信人(JPBA)ペア、後半は苦しむも7ゲーム目に藤井の258のビックゲームがあり救われた。3位は、水谷・白濱ペア、ナインコールの水谷は、後半4ゲームのスコアはトップ、白濱も後半10位と二人で、スコアを積み重ねチーム力を見せつけた。
一方、カットラインの36位に滑り込んだのは、鈴木馨(NBF)安藤英司(一般)ペアで、2843ピン。安藤が後半4Gはプラスし、チームを引っ張った。
マスターズは、1位早坂友伸(JBC)・2位村濱裕紀(JBC)・3位堤祐樹選手(JBC)。
カットラインの16位は、ローハイの差で、高平沙也斗(JBC)で、1542(Ave.192.8)。
クイーンズは、1位水谷若菜・2位土屋佑佳・3位西沢琴子、カットラインの16位は、香川楓(JPBA)1456ピン(Ave.182)
予選8Gを終え、個人戦上位16名による準決勝ラウンド3Gがスタート。
スコアを持ち越し、11Gトータル、上位3名が決勝進出となる。
まずは、クイーンズ。
注目は、予選後半で大きくスコアを伸ばした、水谷若菜、前年優勝の向谷美咲。スコア持ち越しなので、上位選手の優位性は変わらないが、今年のチーターパターンは、一癖も二癖もあり、捕まると抜け出せない。
準決勝1G目で、向谷優那(JBC)が247のビックゲームで、4位にジャンプアップ。中谷、亀島もプラスし、2位、3位に食い込む。逆に、土屋、西沢が160台と大苦戦。水谷もプラスし、1位を死守。
2G目は水谷が257を出し、3位と123ピン離し、早くも決定トーナメントにリーチを掛ける。
中谷、向谷が233、214と、スコアを伸ばし2位、3位。予選4位通過の吉田佑香(JPBA)は、チーターの毒牙につかまり、14位まで転落。
そして最終ゲーム3G目。西沢が241を叩き出し、3位に滑り込む。一方去年の覇者、向谷美咲も233を打ち、2位に。連覇に大きく前進した。
トップ通過は、水谷。3Gで、656と終始安定した投球で難しいレーンを攻略した。
続いてマスターズ。
石川裕大(JBC)が、1G目で264を打ちトップへ躍り出る。その他の上位通過選手もプラスを打つ中、堤がまさかの156。3位から、11位まで下げる。
2G目では、藤井、早坂、トニーアンダーソンが、240を超えた。
トップ3は早坂、藤井、石川の順。4位の村濱との差は、たったの22ピン。
最終3G目で、石川がまさかの170。村濱は、218とプラスし、逆転。藤井も190と苦戦したが、6ピン差で、決勝ステップラダーへ駒を進めた。トップ通過は、3Gともプラスした初参加の早坂選手。平岡勇人(JPBA)は、準決勝3Gをトップの682と追い上げたが6ピン差で涙をのんだ。
マスターズは、誰が勝っても初優勝となる。
ミックスダブルスの準決勝からスタート。予選を勝ち抜いた上位36チームによる戦い。
スカッチ(2人で交互に投げる)での投球で4Gを投げ、予選スコアを合わせ20ゲーム上位16チームが、決勝トーナメントに進出する。
まさに二人のチーム力が試されるスカッチダブルスだ。
上位チームが、軒並みマイナスする中、1G目で輝きをみせたのが、水谷・白濱ペア。
222でトップに躍り出る。
2G目も、多くのチームが苦戦するが、上位チームは、大きく崩れることなく踏ん張っている。
1位水谷・白濱ぺア、2位入江・堤ペア、3位秋吉・藤井ペア、4位中谷・平岡ペア。
カットラインは、北川市子・北川一幸ペアで、3316ピン(Ave.184)。
残すは、2ゲーム。
ここはJPBAペア組、中谷・平岡ペアが238を打ち、1位に躍り出る。松永・吉田ペアも223で、3位まで上がってきた。
秋吉・藤井ペアがまさかの152で、4位。さらに、5位との差は、たったの2ピン。
最終ゲーム。
準決勝1G目から徐々にスコアを上げてきた吉田・松永ペアがここで、爆発!265のビッグゲームで、トップに躍り出る。
2位は、中谷・平岡ペア、3位水谷・白濱ペア、4位秋吉・藤井ペア。
野島・佐藤ペアが222で、15位に滑り込み決勝トーナメントに駒を進めた。
入江・堤ペアは予選をトップ通過も、準決勝で苦戦し5位に転落し、シード権を逃した。
カットラインの16位は、内藤・高橋ペア、3682ピン(Ave.184)
17位は、2ピン差で、前土佐澪・岡村晶ペアが涙を飲んだ。
ミックスダブルス決勝トーナメントは、三つ巴戦。
Aブロック
吉野・向谷ペアVS片伯部友紀(JBC)近藤 雄太ペアVS内藤・高橋ペア。
ここで、大苦戦したのがJPBAコンビの内藤・高橋ペア、レーンにアジャストしきれず139。
片伯部・近藤ペアは、175ピン吉野・向谷ペアは、182で、まとめて2回戦進出を決めた。
Bブロック
入江・堤ペアVS横内・早坂ペアVS向谷・伊吹ペア。
こちらは、入江・堤ペアが苦戦、135で、一回戦で涙を飲んだ。
リージョナル常連の向谷・伊吹ペアが157と精彩を欠いた中で、福島から参戦ダークホース的な存在の横内・早坂ペアが181で通過。
Cブロック
山本・村濱ペアVS箕輪・石川ペアVS西澤・土井ペアの三つ巴戦。
ここは、西澤・土井ペアが苦戦して135、山本・村濱ペアが172。
箕輪・石川ペアが182で、勝ち進んだ。
Dブロック
土屋・関口ペアVS垣添・和田ペアVS野島・佐藤。
土屋・関口ペアが大苦戦まさかの130で敗退。野島・佐藤ペアは何とか踏ん張り181。
スタートからトライクを連発した垣添・和田ペアが201で、2回戦へ進出した。
レーンメンテナンスを挟み、決勝トーナメントの直接対決が始まる。
クイーンズ決勝トーナメント
準決勝は、昨年チーター優勝の向谷と、昨年プロテストに合格した西澤の対決。
フレッシュなレーンでの対戦だ。
西澤は、ノーヘッドからのオープンスタート。対する向谷は、スペアからのダブルと好スタート。追い上げたい西澤は、2・3フレをスペアで踏ん張るも、4フレで痛恨のスプリット(4-6)。これをカバーできずに二つ目のオープン、さらに5フレもオープンとつまずく。
向谷は、スペアでつなぎ5フレで、約40ピン差。巻き返したい西澤が6フレ目でストライク。
しかし続かない。向谷は、6、7フレもスペアでつなぎ8フレでストライク。西澤もスペアでつなぐも9フレでまたもやオープンで万事休す。向谷も9フレで7-10スプリットを出すも、最終185対145で、チーターディフェンディングチャンピオンの貫禄を見せつけた。
実技免除で、プロへ転向した元ナショナルユースの水谷と、ナショナルキャプテンの向谷の対戦。ここまで好調できた水谷、スタートでいきなり躓いた。まさかのオープンスタート。
向谷は、スペア、ストライクと上々の滑り出し。
水谷は、ラインが見切れていない様子で、2、3フレをスペアとするも、4フレでオープン。
対する向谷は、3フレのスペアからのダブル。5フレで早くも40ピン近い差が開く。
水谷は、5・6・7とスペアで踏ん張るストライクが来ない。向谷は、7・8とダブル。
8フレで、ストライクを持ってきた水谷だったが、時すでに遅し。
217対148で、堂々と向谷美咲がチータークイーンズを2連覇。
昨年とは、大きく変化したチーターを見事に攻略した。
JPBAポイントランキング1位の藤井VSナショナルの村濱。
ストライクスタートの藤井に対し、村濱はスペア2つでスタートし3フレ目でストライク。
逆に、藤井は、ここでスプリットし、オープン。
優位に立ちたい村濱だが、4フレでまさかのガター。今回のチーターの凶悪さはトップボウラーですら、食われる程。2投目もブルックリンで、3番ピンが残る。
4フレでは、ほとんど差がない。5フレで再度ストライクを持ってきた村濱だが、藤井はアジャストに苦しみ、スペアで何とかつなぐ。しかし、6フレで、10ピンをカバーしきれず、まさかのオープン。6・7・8フレをスペアでつないだ村濱に対し、藤井は、8フレでストライクがくるも続かない。逆に村濱は、9フレから、ターキーを出し、勝負を決めた。
210対170で、初出場の村濱が、優勝決定戦に駒を進めた。
予選、準決勝と好調を維持した、早坂と準決勝で、後半に調子を上げた村濱の戦い。
まずは、お互いストライクでスタート。
2フレで、10ピンをタップした早坂は、落ち着いてカバーし3フレで、再度ストライク。
村濱は、準決勝からの好調そのままに、ターキーまでストライクを伸ばす。
4フレで、早坂が5-10スプリットを出すも、落ち着いてカバー。しかし、5フレでまさかのオープン。村濱は、勢いそのまま5thまでストライクを伸ばした。
早坂は、7フレでやっとストライクが来るが、村濱は、7フレからダブル。
早坂は、9フレでもオープンし、169で終了。村濱は、253までスコアを伸ばし、初出場ながら、並みいる強豪を蹴散らし、チーターマスターズの栄冠を手にした。
2チームによる1ゲームマッチ。
フレッシュなチーターがボウラーを待ち受ける。
松永・吉田ペアVS吉野・向谷ペア 苦しめられたのが、吉野・向谷ペア。3フレでスプリットを出し、オープンすると5フレでもオープン。逆に松永・吉田ペアは、2フレからターキー、5フレ目で、オープンするも、8フレからストライクラッシュでパンチアウト。173対235で、松永・吉田ペアが勝ち進んだ。
横内・早坂ペアVS秋吉・藤井ペア
横内・早坂ペアは、我慢のボウリング。何とか5フレ目でストライク。秋吉・藤井ペアは、2フレでストライクも3フレでスプリットオープン。4フレは、まさかのガター。見えないプレッシャーが両チームに襲い掛かる。前半を終わり、勝負の行方は全くわからない。
両チーム7フレでストライク。横内・早川ペアは、8フレをスペアも9フレで痛恨のオープン。秋吉・藤井ペアは、8フレもストライクを出し、勝負を決めた。
192対169で秋吉・藤井ペアが勝利。
水谷・白濱ペアVS箕輪・石川ペア
水谷・白濱ペアは、ストライクで幸先の良いスタートを切ったかと思いきや、2フレでスプリットを出し、オープン。水谷・白濱ペアは、1・2フレスペアからのダブル。箕輪石川も3・4でダブル。それぞれ6フレ、8フレをオープンとしてどちらも一歩も譲らない戦い。勝負の行方は最後の1投までもつれ込むが、180対180の同ピン。
ワンショットサドンデス。
水谷・白濱ペアは、白濱が投球。箕輪・石川ペアは、石川が投球。
白濱はストライク、石川は、わずかに内に入り、7本。
水谷・白濱ペアが勝ち進んだ。
垣添・和田ペアVS中谷・平岡ペア
中々ストライクが来ない中谷・平岡ペアに対し、1・4フレでストライクを出した垣添・和田ペアがリード。
巻き返したい中谷・平岡が6フレからターキーを出す。一気に差を詰めれるかと思ったが、垣添・和田が、7フレから5つストライクを続け、233対186で悠々と逃げ切った。
松永・吉田ペアVS秋吉・藤井ペア
松永・吉田ペアは、スペア2つからのダブルの好スタート。秋吉・藤井ペアもスペアからのダブルでリードしたいところだが、4フレでスプリットしオープン。さらに6フレでもオープン。
松永・吉田も5フレをオープンにするも、6・7フレのダブルでスコアを伸ばし、186対154で秋吉・藤井ペアを撃破した。
水谷・白濱ペアVS垣添・和田ペア
両者ストライクスタート。水谷・白濱は、3フレオープンも4・5フレでダブル。垣添・和田は、5・6フレでダブルを出し、両者一歩も譲らず。9フレで垣添・和田がわずか7ピンのリード。勝負の行方は10フレ勝負。
垣添・和田が3-10スプリットで、これをカバーできずに189で終了。水谷・白濱ペアは、ダブルを出し、勝負あり。189対203で優勝決定戦へ駒を進めた。
松永・吉田ペアVS水谷・白濱ペア
経験値では、松永・吉田ペア。しかし、水谷・白濱ペアはワンショットサドンデスを含め、勝負強さを見せつけて、ここまで上がってきた。
水谷・白濱ペアは、スペアスタート。松永・吉田ペアは、まずはダブル。水谷・白濱も2フレからダブルを決める。しかし、松永・吉田がさらに、ストライクを2つ続け4th。さらに、5フレで、白濱がスプリットを出し、オープン。
ここで、水谷・白濱が焦ったのか、水谷が連続投球してしまう。ストライクを出すが、無効となり投げ直し。またもやスプリットを出しオープンにしてしまう。
あっという間に、差3対180。
吉田大祐は、2015年チーターオープン、2016年ヴァイパーオープンに続き3勝目。
JPBA今年のポイントランキング1位をひた走る松永裕美は、JPBA所属選手としてリージョナル最初の優勝者となった。
ミックスダブルスを制した、松永裕美選手・吉田大祐選手のインタビュー
松永
(優勝出来て)素直にすごく嬉しいです!!
決勝戦はとても緊張しました。でも、楽しくボウリングさせてもらいました。
吉田 緊張は常にしていましたが、松永プロと楽しく投げれました。
(会心のゲームは?) 準決勝スカッチダブルスでの265(松永・吉田)
聞くところによると、今年のチーターは難しい。ペアが決まってから毎週練習を行い大会に備えていた。王者はおごらず、見えないところで努力を怠らない。納得の勝利であろう。
ミックスダブルス 注目選手
早坂友伸 選手
初出場ながら多くのボウラーが苦戦する中、堂々のトップで予選通過。
準決勝でも、トップを譲らず。
二日目は、アジャストに苦戦している場面も見られ、ナショナルチームの村濱裕紀に惜しくも敗れたが、その実力を見せつけた。16ポンドのボールを投げる豪球ボウラー。
また、リージョナルで大暴れする姿に期待したい。
水谷若菜 選手
2015年のジャパンオープンを制し、今年プロ入りを果たした女子高生プロボウラー。
並みいるプロボウラーを退け制したその実力を発揮し、予選8Gを女子のトップ、全体でも9位で通過。センターでチーターコンディションを引いて練習し、万全の状態で挑んだ。
クイーンズでは、向谷美咲に、ミックスダブルスでは、松永・吉田ペアの前に涙を飲んだ。
リージョナルでその悔しさを晴らす姿が見られるのが楽しみである。
2017.11.23
PBAリージョナルツアーインジャパン2017/2018
PHOENIX RAYS PBAベアオープン
2017年11月23日(木・祝)
相模ファーストレーンにて、フェニックスレイズ・ベア・オープンが開催された。
予選A・Bシフト合わせて109名が参加。
レーンによって姿を変えるベアに多くの選手が翻弄され、浮き沈みの多いゲーム展開。
Aシフトで、まず輝いたのは、白井康介(JBC)。
1G目で267とロケットスタートし、前半3Gを697で折り返し、一度もマイナスすることなく、1357ピンで、トップ通過。2位は、チーター2位の藤井信人(JPBA)
Bシフトでは、両手投げの高橋隼人(JBC)が、ローハイの差が大きいながら、ビッグゲームの貯金を活かしトップ通過。2位に菅野直人(一般)、斎藤祐太(JBC)、鶴見亮剛(JBC)と続き、リージョナル常連組が顔をそろえた。
◆準決勝は、4G投球だが予選6ゲームのスコアをそのまま持ち越した戦い。
牙をむくベアは、油断すると一気にローゲームに脱落してしまう、緊張の戦い。
逆に、一発逆転のチャンスは、誰もが持つ。
1G目で稲葉貴久(NBF)が266を打ち、28位から11位までジャンプアップ。
そして、2G目で藤井が238を打ち、白井をかわしトップに。
清水弘子(PBA)も238で、24位からカットラインまであと7ピンまで追い上げる。
3G目は、藤井が強さを見せつけ242、2位を60ピン近く離す。
清水、高平沙也斗(JBC)がスコアを伸ばし6位、8位まで追い上げる。
残すゲームは、1G。
決勝シュートアウトは、上位が優位。
そして、その最後の最後で飛び込んで来たのが、昨年のスコーピオンチャンピオンの佐藤貴啓(JBC)。カットラインまで30ピンと苦しい位置から、247を打ち5位まで一気にジャンプアップ!
準決勝を1位通過したのが藤井、2位が斎藤、3位に清水。
◆決勝シュートアウトは、レーンメンテナンスを挟んでフレッシュ・ベア・パターン。
1回戦は、高橋、佐藤、新畑雄飛(JBC)、高平の戦い。
新畑が、4thスタートで、優位に立つ。
佐藤は、中々合わせられず、スペアでつなぐ。高橋、高平は、スプリットが出て、オープン。このまま新畑が逃げ切りかと思われたが、5フレで6-10をイージーミス。
一方佐藤は、4フレからターキーで、新畑に追いつく。佐藤が一気に抜き去るかと思われたが、今度は8フレにまさかの10ピンカバーミス。
これで、勝負が決まったかと思われた9フレで、新畑がまたもや6-10で、10ピンが残りオープン。佐藤が、9フレをストライクとし209で、シュートアウト1回戦を勝ち抜いた。
シュートアウト2回戦
2回戦は、3位通過の清水、4位通過の白井、勝ち抜いた佐藤の戦い。
白井がダブルで、優位に立つが3フレで6ピンをミスし、オープン。佐藤は、しっかりスペアでつなげるが、清水も3フレでまさかのスプリットで、オープン。
3フレで、清水がワンマーク遅れる展開。
清水、佐藤もダブルを出しスコアを伸ばすも、白井6フレから5つストライクを続け233と、二人を40ピン近く離して勝利。
シュートアウト3回戦
ここからマッチプレイ。
2位通過の斎藤と白井の戦い。
両者ともに過去のリージョナルでは、良いところまで行くものの優勝が遠い。どちらが決勝に勝ち上がるか?白井はストライク始まりで、2フレをスペア、そこからターキー、好調を維持。対する斎藤は1フレスペアから、4Thスタート。白井が6フレで10ピンをカバーし損ね、オープン。なんと斎藤もスプリット。カバーできず、こちらもオープン。差はわずかに6ピン。7フレを共にストライクを出すが、8フレ斎藤がまさかのスプリット。
白井はダブル。9フレは白井がスペア、斎藤がストライク。斎藤は10フレでの白井のミス待ち。白井は10フレ1投目で、10ピンがタップ。ミスは許されない。これを落ち着いてカバーし勝利を確定。スコアは207対211 最後まで緊迫した、薄氷の勝利だった。
1位通過の藤井(JPBA)に、シュートアウトを4位から勝ちぬいて来た白井(JBC)の対決。共に予選から好調な二人の注目の対決となった。
優勝戦のためにだけ用意されたフレッシュなベアパターンに、3分の練習ボールで挑む。
まず先行の白井は、ノーヘッドのスタート。藤井は、ストライクスタートも、ストライクが続かず3連続スペア。予選から好調を維持する白井が6連続ストライクで小さくガッツポーズ!一気に勝負を決める。一方の藤井は6フレでスプリットしオープン。このままで終われない藤井は、ボールを替え勝負に挑む。7フレからターキーで意地を見せ203でまとめた。白井は9フレでスプリットしオープンするも、6thの貯金を活かしそのまま逃げ切る。見事ベアパターンを攻略し、236でついに感動の初優勝を飾った。
プロ協会の若きエース藤井、予選・準決勝で、さすがの強さを見せつけていたが、朝から波に乗るルーキーの前に惜しくも涙を飲んだ。1Gマッチの難しさを感じた優勝戦でもあった。
JBC学連の白井は、地元名古屋でプロが認める注目のボウラー。過去にも予選を上位で通過するなど、キラリと光るその才能をついに開花させ、大金星を飾った。
JPBAのトッププロである藤井、NHK杯を制した斎藤、リージョナルタイトルホルダーの清水、佐藤を下しての価値ある優勝だ。
また、1月に行われるインビテーショナルの参戦決定にも、王手をかけた。
今大会注目選手
高平沙也人 選手
JBCナショナルチームメンバー
19歳 身長178cm 愛知県
誕生日プレゼント、両親からマイボール作ってもらったのがハマるきっかけだという。
恵まれた身体から投げ込まれるボールは、大きくピンを弾く!!
目標がPBAトミージョーンズとうのも頷ける。
このベア・オープンでは好調をキープしベスト8まで勝ち進む。
惜しくも決勝シュートアウト1回戦で敗退したが、今後の活躍が期待されるアスリートだ。
2018.03.10
PBAリージョナルツアーインジャパン2017/2018
2018年3月10日11日、千葉県にあるアイキョーボウルにて、
アイキョーホームカップ PBAジャパンリージョナル
ウィメンズウルフとウルフオープンが開催された。
今大会は、株式会社アイキョーホームに特別協賛、株式会社千葉東建設、株式会社クリアライフ、株式会社 アイキョーハウスにご協賛頂いた。
ウィメンズウルフは、予選に53名が参加。
今大会はJPBAからも、多くのボウラーが集まった。
今年のウルフパターンは、昨年よりも難易度がアップ。
予選は5人打ちで6G 投球し、上位30名が準決勝ラウンドへ進出。
1G目が終わって、プラスは、たったの5名、並みいる強豪たちも大苦戦。
内に入れば刺さり、外に出ればノーヘッド、ガター。
そんな中トップに立ったのが、田中美佳(PBA)231。2位に鈴木順子(JBC)3位に大竹遥奈(JPBA)。2ゲーム目に箕輪加奈(JBC)が231を打ち2位へ浮上。プラスはたったの4名のみ。
前半3Gをトップで折り返したのは、横内帆波(JPBA)1位から4位までたった6ピン差に収まる大混戦。さらに、トップからカットラインの30位までもたったの100ピン。
しかも、3Gの後半からは、レーンが安定してきたのか、全体的にストライクの数が増加。
スコアが上がればそれだけ逆転のチャンスが増えるが、逆に1つのミスが命取りになってしまう。
その予想が当たり、中嶋由美が257を打ち、17位から一気に3位まで浮上。そして、浅田梨奈も246を打ち単独トップへ。松岡美穂子(JPBA)も247で、23位から5位へ浮上。
5G目に会場を沸かせたのは、浅田梨奈、連続で246を打ち2位と95ピンの差に広げる。
準決勝にスコア持ち越しで、決勝がステップラダーなことを考えると、TOP通過を確実なものにしたいところ。浅田にとって大きなアドバンテージとなった。中島美穂も223-235とビッグゲームを続け4位へ浮上。
前半3Gが4の字だった坂本かや(JPBA)も227-224と調子を上げて、41位から13位に上がりカットラインを超えてきた。
予選も残すところ1G、カットラインから30ピンの間に9名が入る状況。
終始安定した投球を見せた浅田梨奈がトップ通過。そして最終ゲームで、242を打ち、700シリーズ達成した中島美穂が65ピン差の2位。3位に松岡美穂子。
秋吉夕紀(PBA)が2ゲーム連続の130台で、6ピン足りずまさかの予選落ち。
清水弘子(PBA)もボールが全く合わず予選で姿を消した。
アベレージが200を超えたのが、たった3名ということからも、ウルフパターンの難しさが伺える。
【準決勝】
2ゲームを投球し、予選6Gのスコアを合算しトータル8ゲームの上位16名がポジションマッチへ進出。
準決勝に入っても浅田梨奈が好調をキープ。235で2位との差をさらに広げる。
大きく崩す選手もいないが、打ち切れず我慢のボウリングを強いられる。カットラインの16位までの30ピン差に6名が入る膠着状態。
2G目にプラスした土屋佑佳(PBA)と高坂麻衣(PBA)がステップラダー進出圏内まで浮上。
カットラインでは、時本美津子(JPBA)が196で、何とか16位へ滑りこんだ。
浅田梨奈は、2位と127ピン差がある為トップ通過は、ほぼ間違いない状況。
ポジションマッチ
カットラインから、16位までわずか61ピン。まだまだチャンスあり。
しかし、上位選手は手堅くまとめ、8名の進出者の顔ぶれが変わらず。
予選からトップをひた走る浅田梨奈が、212.9アベと圧倒的な強さを見せつけた。
2位に昨年グリコセブンティーンアイスを制した松岡美穂子、3位にリージョナル4勝の土屋佑佳、以下中島美穂、中嶋由美、霜出佳奈(JPBA)、高坂麻衣、箕輪加奈が入った。
浅田・松岡を除く6名は、リージョナルが始まってから参戦しているボウラー。
アニマルパターンの経験、適応力が発揮された。
決勝ステップラダー
1回戦は、中嶋由美、霜出佳奈、高坂麻衣、箕輪加奈の4名の戦い。
9ゲーム投げてアベレージもほぼ同じ上、1ゲームマッチ。
誰が勝ち進んでもおかしくない。
中嶋由美が、ターキースタートで、まず主導権を握る。霜出は2フレで痛いオープン。高坂、箕輪は、ストライクが来ず、我慢のボウリング。
高坂は、5フレでやっとストライク。逆に中嶋と箕輪が5、6フレとオープン。箕輪は絶対絶命、中嶋は、リードが無くなる。霜出は我慢のボウリング。
このまま、混戦模様かと思われたが、高坂が5フレから4th、10フレもパンチアウトとし235までスコアを伸ばし一気に勝負を決めた。中島が203、霜出が190、箕輪が176で対戦を終えた。
2回戦
3位の土屋、4位の中島美穂、勝ち進んだ高坂の戦い。全員がPBA所属で黎明期からリージョナルを支えて来たメンバー。
実績から言うと、高坂、土屋が頭1つ抜け、中島が追いかける状況。
しかし、蓋を開けると、スターとから5thで、中島美穂が圧勝。
高坂、土屋を全く寄せ付けず239までスコアを伸ばした。
土屋は165、高坂は181で、対戦を終えた。
3回戦
2位通過の松岡美穂子と勝ち進んだ中島の戦い。
2回戦を圧勝した中島がどこまで好調を維持できるかが焦点となる。
が・・・いきなり1フレで3番ピンのカバーをミスし、オープン。対する松岡も3-5-8の8番ピンをカバーできずオープン。2フレ、中島が2-10スプリットでオープン、松岡もオープン。両者ともにレーンにまったくアジャスト出来ていない様子。内に外に苦戦している。
中島は3フレでやっとスペア、松岡はワッシャーから、4番ピンが残り3連続オープン。
7、8フレで松岡がやっとダブルを出し、そのまま逃げ切った。
二人で、オープンが12個、116対145という稀にみぬロースコアの戦いを松岡が制した。
優勝決定戦
ここまで、圧倒的な強さを見せつけて来た浅田梨奈と3回戦でアジャストに苦戦した松岡の対決。
順当に行けば浅田の勝利だが、今年のウルフの凶暴さは何が起こるかわからない。
フレッシュなウルフパターンに、3分の練習で挑む。
浅田が右のレーンを選択。
松岡は、スペアで無難なスタート。しかし、浅田がいきなりオープン。
逆に松岡は、3回戦の苦戦が嘘のように、2フレからターキー。
浅田はアジャストしきれず、スペアを拾う展開。しかし、浅田も5フレからターキーで、追いかける。松岡も7フレでストライク。
浅田は、パンチアウトし、松岡のミスを待ちたいところ。
今日の浅田には十二分にその可能性を持っている。両者8フレもストライクを出し、松岡が一歩リードのまま。そして、松岡は9フレもストライク。
浅田の9フレ。
奥での動きが出ずに、ポケットに入るも2-4-5が残り7本カウント。スペアをとり希望をつなぎたいところだが、2番ピンが3番ピンを避けるようなピンアクション!オープンし万事休す。10フレも同じ3本が残りまたもやオープン、189で終わった。
松岡の10フレは、2-4-10スプリット。10フレをオープンとするも、210で勝利!
アイキョーホームカップ ウィメンズウルフの栄冠を手に入れた。
2018.03.11
PBAリージョナルツアーインジャパン2017/2018
A/B シフトに分かれ133名が参加。
さらに、ウィメンズからのシード権を得て予選を投げない5名を加え
138名でウルフオープンの栄冠に挑む。
Aシフト
前日の女子の状況を見る限り、苦戦は必至。
だが、日本人として初めてPBAテレビ決勝に残った川添奨太(JPBA)や、藤井信人(JPBA)、工藤貴志(JPBA)宮澤拓哉(JCB)、シャークを制した森岩雄(JBC)、そしてJPBA所属で戻ってきた戸部誠。JPBAの選手も多く参戦。
1Gで、トップで立ったのはサウスポーの黒木和哉。他のサウスポーが苦戦する中234を叩き出す。2位にナショナルの宮澤拓哉(JBC)、3位は、キャンセル待ちから滑り込んで出場権を得た安藤瞳(JPBA)。
昨シーズンのフェニックスレイズウルフオープンを制した、吉田大祐(JBC)は大苦戦。
2G目に223を打ったアイキョ―ボウル所属プロの工藤博充(JPBA)が2位にアップ。
トップは、変わらず黒木和哉。今年のインビテーショナルで東京地区予選を勝ち抜いて本選出場を果たした小森清人(JPBA)も2Gともプラスでまとめ、3位に浮上。川添も4位に浮上。
ウィメンズ同様3G目に入りレーンが落ち着きを見せて来た。
ここで大きく打ち上げたのが川添奨太(235)と宮澤拓哉(240)。それぞれ1位、2位に浮上。4G目に福田尊仁が、12位から5位に浮上、藤井信人も9位から4位に浮上。逆に宮澤拓哉が162で順位を落とす。
5G目で、大きく打ち上げたのが田中隆昭(JBC)、270を打ち24位から17位へ。川添が237を打ち、トップ通過に向けて盤石の態勢を築く。シャーク王者の森岩雄も227と打ち上げ5位まで浮上。安藤瞳は、152で痛いブレーキ。
カットライン前後の戦いは30ピン差に6名。ビッグゲームでワンチャンスがあるが、ブレーキすれば、そこで終了。
運命の6G目。パット・ノーランが236を打ち20位から13位に滑り込み。そして、早坂友伸(JBC)245を打ち、28位から16位にジャンプアップ!
トップは川添奨太、2位に藤井信人、3位に工藤博充、この3名のみがプラス。ウルフパターンの難しさが浮き彫りとなった。
レーンメンテナンスを挟みBシフト
難攻不落のウルフパターンに66名が挑む。
Bシフトは、1G目から会場が湧き上がる。今大会のメインスポンサーであるアイキョーホームの重見康浩社長が、ストライクを重ねトップ!2位には昨シーズンのスコーピオンチャンピオンの佐藤貴啓。2015年のスコーピオンチャンピオンでナショナルチームの新畑雄飛(JBC)が157大苦戦。
2G目に、アクシデントが発生。
新畑のメインボールが、マシーンに挟まり削られてしまい使えなくなってしまう。
そんな中220を打ちトップに躍り出たのが2016年全日本の覇者遠藤誠(JPBA)。2位には、プロボウラー一家の斎藤征哉(JPBA)。渡辺和明(JPBA)も222で6位へ。
3G目に爆発したのが工藤貴志、244を打ち2位まで浮上。JPBA所属でリージョナルに帰ってきた吉野浩章も240で38位から7位にジャンプアップ。
前半終わって、カットラインが団子状態。わずか30ピンの間に17名の選手がひしめく。
4G目に、谷合貴志(JPBA)と市原龍太(JPBA)が220UPで、順位を上げる。遠藤、工藤はマイナスするも、1位2位をキープ
5G目に工藤がまたもやフィーバー!267を打ちトップへ。遠藤も236を打つも2位へ後退。カットライン付近は、相変わらず30ピンの間に17名がいる混戦模様。
トップ2名は、最終ゲームも手堅くまとめた。1位は工藤貴志、2位に遠藤誠。昨日ボールが合わず、急きょボールを調達して挑んだ清水弘子(PBA)が234を打ち3位に。滑り込んだのがカメレオンチャンピオンの野田正樹(JBC)232を打ち23位から12位へ。カットラインの争いは、連保友輔(JPBA)が126を打つも何とか準決勝進出を死守。時点は1G目にトップだった重見康浩だった。
準決勝
予選スコアを持ち越さず、2ゲームマッチ。
予選を勝ち抜いた各シフト上位18名とウィメンズのシード選手8名を加えた44名の戦い。
2G投球し上位16名がポジションマッチへ駒を進める。
何が起こるかわからない。
1G目で輝いたのが川上誠(JBC)237でトップ、2位に望月大志(JPBA)16位までたったの26ピン差。次のゲームを落とせばカットライン以下に逆噴射。
2G目はパット・ノーランが232で7位に浮上。
そして、カットラインは、まさかの4選手が同ピン、上から渡辺航明、森岩雄(JBC)、小森清人(JBC)、そしてローハイの差で涙を飲んだのがブライアン・グリーンウッド。
ポジションマッチ
3Gトータルでの争い。
カットラインの8位から16位の差が、わずか15ピン。
雄叫びが上がったのが清水弘子。254を打ちトップ通過。2位は望月大志、3位に宮澤拓哉。川添奨太、土屋佑佳が170台と低迷し、姿を消した。
決勝ステップラダー1回戦
工藤貴志、藤井信人、福田尊仁(JBC)、パット・ノーランの戦い。
福田がターキーで最高のスタートを切る。
パットは荒れて1,2フレオープン、藤井は2フレをオープン、工藤はスペアで何とかつなぐ展開。右利きの左右のレーンの感じ方が違うようだ。結局アジャストしきれず。
福田はターキーの後、スペアを挟み再度ターキー9フレをオープンとするも222までスコアを伸ばし快勝。
工藤が190、藤井が169、パットが160で対戦を終えた。
2回戦
3位の宮澤拓哉、4位の斉藤琢哉、勝ちぬいた福田尊仁の戦い。
斉藤がスプリットスタートも、そこから5th。福田はスペアでつなぎながら、ダブルとターキー。宮澤は2つのオープンを出し遅れるも7~9でターキーを出し意地を見せる。
9フレで斉藤と福田が1ピン差、10フレ勝負となった。ここで斉藤がまさかのミス!214で終わる。福田はしっかりカバーし、222までスコアを伸ばした。宮澤は171で対戦を終えた。
3回戦
2位通過の望月大志と勝ち抜いた福田尊仁の戦い。
望月はスペア、ストライク、スペアと上々の滑り出し。福田は2フレで割れてオープンするが3フレでストライク、4フレで5番ピンをカバーできずまさかの2つ目のオープン。
しかし、歯車が狂ったのは望月も同じ。4フレからまさかの5連続オープン。
福田も8フレで再度オープンするも10フレをパンチアウトし167、望月は139で対戦を終えた。
優勝決定戦
1位通過の清水弘子と1回戦から勝ち続けている福田尊仁の戦い。
フレッシュなレーンでの対戦。昨シーズンのウルフ同様サウスポー同士の対決となった。
3フレまでは両者スペアでつなぐ我慢のボウリング。清水が4フレでやっとストライク。
しかし、5フレで6-7-10スプリット!取りに行くが6番ピンが飛ばずオープン。
我慢のボウリングが続く福田も5フレで2-8が残り、8番ピンをカバーできず。ストライクが出ず、耐えるしかない。
切り替えたい清水だが、厚く入り今度は、ビッグフォー。
そして、7フレまたもや、奥での動きが出ず、6-7-10スプリット。
まさかの3連続スプリット。
逆に、福田は8フレでストライクを出し勝負あり。
福田尊仁が146対180で、清水弘子を破り、2016年準優勝のリベンジを果たした!