PBA JAPANリージョナルツアー2015 DHCカップ スコーピオンオープン 大会結果

ウイメンズスコーピオンオープン大会結果 スコーピオンオープン大会結果

2015.12.19 PBA JAPANリージョナルツアー2015
DHCカップ ウィメンズスコーピオンオープン

2015.12.19 PBA JAPANリージョナルツアー2015 DHCカップ PBAウィメンズスコーピオンオープン

PBA JAPAN リージョナルDHCカップ ウィメンズスコーピオンオープン
昨年に引き続き浦野実紅選手が大会2連覇、タイトルを見事に守り切った!

2015年12月19日、PBAジャパンリージョナルツアー第6戦「DHCカップPBAウィメンズ・スコーピオン・オープン」が昨年同様の会場、東大和グランドボウルで開催された。
昨年はジャパンリージョナル最年少優勝を飾った浦野実紅(JBC)で大いに盛り上がった大会だったが、今年はジャパンリージョナル史上初の大会2連覇を果たし、スコーピオンの女王の座を守り切る形となった。

JBC女子ナショナルチーム、PBAプロボウラー、強豪選手が出そろう中での大会2連覇は見事という一語につきる。
昨年とは試合形式が変わる形で行われた大会。フォーマットの違いを感じさせなかったのが、KO決勝ラウンド進出のメンバー。ディフェンディングチャンピオンの浦野実紅、ウィメンズツアーラインキング1位の清水弘子(PBA)、JBCナショナルチームの霜出佳奈(JBC)、和歌山からの刺客 垣添巳奈(JBC)の4人だ。

大会名に冠されている「スコーピオン」は、PBA公認オイルパターン「アニマルパターン」の一つで、2番目に長いオイルが特徴だ。
その名のとおり使ってはいけないラインを使うと刺されるように、ボールが死んだようにまっすぐ抜けていく特徴がある。
2015年のコンディションは、変更が無かった為、昨年と同様の47フィートのコンディションで行われた。インサイドのラインをうまく使う事がカギとなり、選手たちの曲がりと正確な投球が試される。

準決勝へは、上位36名の選手が進出する3G×3シリーズのワンドロップ(シリーズ)方式を採用。
予選では9ゲーム投球するが、実際はベストシリーズ2セット(6ゲーム)での順位成績となる。
1シリーズをドロップ(落とす)することができるため、カットラインはスコアの高い大会となった。本命と称される浦野は2位、清水3位、秋吉夕紀(PBA)5位とこの方式でも実力を見せつけた。

準決勝1回戦は予選6Gのスコアを持ち越しての対戦。ここからは是が非でもスコアをたたき出さなければならない展開に、選手達のボウリングスタイルが変わった。
上位陣はしっかりと200aveを超す展開に。準決勝2回戦のカットラインは-66とレベルの高い試合展開となった。この中でも上位8名が総合アベレージ200UPになるなど、打たなければ残れない!難しいレーンでの攻防は選手たちを焦らせた。

2回戦最終ゲーム、上位3名の選手は確定、4位の争いが最終ゲームでデッドヒート。4位の向谷美咲(JBC)は155と失速、5位の垣添は226と追い上げ、最終ゲーム終了後同点に。同点の基準はロー・ハイ、垣添が4位、一方の向谷は5位となり決勝進出を逃した。

KO決勝ラウンド進出の4名が決まった。(左から霜出、浦野、清水、垣添)

KO決勝は、各選手が1Gを投球し一番点数の低かった選手が脱落、最後の1人になるまで戦う方式。第1ラウンドは4名で、第2ラウンドは3名、そして第3ラウンドの勝者が優勝となる。
1回戦、霜出は終盤のダブルで追いかけるも、9フレーム10フレームでオープン177、浦野はオープンがあるもちょうど200、清水は序盤からストライクを続け233とトップ、垣添は8フレーム、9フレームでスプリットオープン、万事休す158で終了、1回戦敗退となった。2回戦へは霜出、清水、浦野の3名が決定。

第2ラウンドは浦野が1フレームにオープン、そのあとはノーミスで終わるが、ダブルが出ず、181と苦しんだ。
清水は8フレームまでノーミスしかし9フレーム、10フレームと連続オープン、今季2勝目を狙った清水だが171と浦野に及ばず惜しくも2回戦敗退。第2ラウンドで4フレームからストライクをつづけた霜出は259とビッグゲームをたたき、7フレーム目の時点で優勝決定戦進出を確実にさせた。

優勝決定戦はディフェンディングチャンピオンの浦野VSナショナルチームの霜出との対戦。第2ラウンドで259とビッグゲームを叩いた霜出だがターキースタート後、4、5フレームで痛恨の連続オープン。
一方の浦野はストライクこそ続かなかないが堅実にノーミスで勝機を待つ。第8フレームで勝負が分かれた。追いかける霜出がまさかのスプリット、ここでもオープンフレーム。最後の最後までスペアを取り続けた浦野が、勝利をつかんだ。
終わってみれば188-162ロースコアだったが、やはりボウリングはスペア、そう思わせるような勝利を、浦野はつかみ取った。昨年の最年少優勝から1年、スコーピオンの女神はまたもや浦野に微笑んだ。この旋風を止める選手は現れるのか!?

清水弘子選手
ジャパンリージョナル初の大会2連覇を成し遂げた浦野実紅選手(JBC)

スコーピオンの投球秘訣について、聞いてみた。
「スペアをしっかりとること。中目を投げること。12枚目以上外へ出さないことが大切です。」 と、感激のあまり少し涙目で答える。
ボウリングの試合には、いつもお父さんの姿が・・・・。
試合中でも、ミスをすると厳しい父のアドバイスが飛ぶ。時には口を聞かないこともあるらしい。最近は、少し反論も出来るようになりましたと、照れ笑い。
でもそこは、まだ高校生。
「今回の優勝で、少しは父に親孝行できたかな」と優しい安堵の表情を浮かべていたのが愛くるしい。

ウィメンズスコーピオンオープン 注目選手
注目ボウラー
垣添巳奈選手

はるばる和歌山県から参戦をした垣添巳奈(JBC)は、今回が初めてのリージョナルツアー。決勝に残る事を目標に、自分の投球ができるように心がけていたらしい。その結果、初出場で見事に決勝進出を果たした。残念ながら1回戦敗退となったが立派な成績を残す。『勝った時が一番うれしい、これからも練習をして色々な試合に出て、優勝したいです』と、前向きな挑戦の姿勢を覗かす。
両親がボウラーで、ついて行くようになり自然とボウリングをするようになったらしい。

4名の中では一番無名の選手だったが、彼女の実力は折り紙付き。地元の和歌山国体では代表選手として選ばれ、ダブルスでも4位。過酷なオイルパターンでの入賞は素晴らしい結果だ。他のパターンでどのような投球をするのか!?今後も注目されること間違いないだろう。

趣味:今K-POPにはまっています(笑)

2015.12.20 PBA JAPANリージョナルツアー2015
DHCカップ スコーピオンオープン

2015.12.20 PBA JAPANリージョナルツアー2015 DHCカップ PBAスコーピオンオープン

PBA JAPAN リージョナルDHCカップ スコーピオンオープン
女子ナショナルチーム向谷美咲選手(JBC)初のリージョナルツアー制覇へ!

2015年12月20日、PBAジャパンリージョナルツアー第7戦「DHCカップPBAスコーピオン・オープン」が前日のウィメンズ・カメレオンオープンに引き続き、東大和グランドボウルで開催された。 昨年は、JBCナショナルチームの新畑雄飛(JBC)がスコーピオン・オープンを制覇し初優勝を飾った。今年はそれを引き継ぐようにJBC女子ナショナルチームの向谷がスコーピオン・オープンのタイトルを獲得した。連覇を狙った新畑は、5位と決勝ラウンド進出をわずか7ピン差で涙をのんだ。

今大会は、総勢114名フルエントリーにて行われた。申し込み開始から、わずか1日で定員に達しウェイティングが50名になるなど、大会の注目度がうかがわれた。オープン戦には、JBCナショナルチーム、女子ナショナルチーム、ユースナショナルチーム、PBAプロボウラー、など多くの強豪選手の顔触れがそろい、南は沖縄県、北は青森県と全国各地から選手が集まった。注目が集まったのは新畑、前日のウィメンズ・スコーピオンで浦野実紅が連覇を成し遂げていることから注目度がさらに高まった。その他にもレフティーの清水弘子(PBA)、ヴァイパー準優勝の和田悠嗣(JBC)、決勝ラウンド進出常連の斉藤祐太などの選手が注目された。

大会名に冠されている「スコーピオン」は、PBA公認オイルパターン「アニマルパターン」の一つで、2番目に長いオイルが特徴だ。その名のとおり使ってはいけないラインを使うと刺されるように、ボールが死んだようにまっすぐ抜けていく特徴がある。2015年のコンディションは変更が無かった為、昨年と同様の47フィートのコンディションでの大会となった。インサイドのラインをうまく使う事がカギとなり、選手たちの曲がりと正確な投球が試される。

準決勝へは、上位36名の選手が進出する3G×3シリーズのワンドロップ(シリーズ)方式を採用。予選では9ゲーム投球するが、実際はベストシリーズ2セット(6ゲーム)での順位成績となる。1シリーズをドロップ(落とす)することができるためカットラインは今までのリージョナルの中ではスコアの高い大会となった。予選トップは斉藤祐太(JBC)が1325と220アベレージでトップ、2位は安里秀策(JBC)、3位小野有由(JBC)といずれも+100を超える高い点数が見られた。1つの基準となる16位のスコアも1205と200aveを超えていたことから、今年のスコーピオンは、参加者のレベルが高い大会となった。準決勝1回戦のカットラインは、及部優美(PBA)の1126(-74)だった。

準決勝1回戦は、予選6Gのスコアを持ち越しての対戦。ここからは是が非でもスコアをたたき出さなければならない展開に、選手達のボウリングスタイルが変わった。上位陣はベスト4入り、準決勝2回戦へ向けて高いスコアを出すことが絶対条件。220を超える点数が続出。その中でもベスト4は、やはり強かった、順当に順位を守り切り2回戦へコマを進めた。

準決勝2回戦へ進んだ女子選手は4名、山本菜由(JBC)、高坂麻衣(PBA)、清水弘子、向谷美咲。中でも向谷は、予選4位で通過。ウィメンズ・スコーピオン・オープンの決勝進出を逃した雪辱を果たす事ができるか注目された。ラスト2ゲームも高得点が続出。最終ゲームでは4位争いに安里、新畑、石川新(JBC)の3名で争うことになった。石川は193と最終ゲームで思うようにピンが倒れず6位と脱落、安里と新畑の争いは10フレームまで持ち越し、新畑が競り負け7ピン届かず5位。決勝は向谷、斉藤、小野、安里の4名で行われることになった。

KO決勝ラウンド進出の4名が決まった。(左から向谷、斎藤、小野、安里)

KO決勝は、各選手が1Gを投球し、一番点数の低かった選手が脱落、最後の1人になるまで戦う方式。第1ラウンドは4名で、第2ラウンドは3名、そして第3ラウンドの勝者が優勝となる。1回戦、向谷、小野は中盤にストライクを続け2人で独走、2回戦への切符を手にした。斎藤はノーミスであったものの最後の1本が飛ばず苦しむ。安里は3フレーム目にイージーミスがあり、8フレーム終了時点でわずか2ピン差。続く9フレーム斉藤は、スプリットで痛恨のオープンフレームで万事休す。一方の安里は、ナショナルチームの底力を見せつけ、ここからストライクを続け217-182で2回戦へ進んだ。

第2ラウンド、小野はターキースタート好調の出だしを切った。向谷はノーミスからの5、6フレームのダブル、安里は4、7フレームにオープンがはさまり、苦しい展開に。他の選手もオープンはあったがストライクが続いていた分、差は埋まらなかった。向谷206、小野206、安里170。優勝決定戦は向谷VS小野の一騎打ちとなった。
優勝決定戦は、女子ナショナルチームの向谷に対して、リージョナルの常連で、今回が初決勝と言う小野の対戦。第2ラウンドで両選手が苦しんだ展開がどう響くかが注目された。小野は、ポケットがなかなか見つからず6フレームまでノーミスでスペアを稼ぐ、堅実なボウリングを見せた。一方で向谷は、ポケットこそ突くもののピンが絡まず我慢のボウリング。しかも5フレーム目には痛恨のスプリット。6フレーム目にストライクを出して追いかける展開に。小野も7フレームでストライクを出し逃げ切りに入ると思われたその瞬間、スプリットオープンの8フレーム。それを見た向谷は冷静に対応、ここからストライクを続け221まで点数を伸ばした。前日のウィメンズで決勝に残れなかった悔しさを、見事この強豪男子が混ざる大会で晴らした。女子ナショナルチームとしては、初めてのリージョナル制覇。しかもウィメンズ戦ではなく、オープン戦での輝かしい1勝を飾る結果となった!

ジャパンリージョナル初JBC女子ナショナルチームメンバー向谷美咲選手(JBC)

「ウィメンズと合わせて3回目のリージョナルなんですが、優勝できて本当にうれしいです。」 と、微笑んだ。

スコーピオンオープン 注目選手
注目ボウラー
斎藤祐太選手

19歳の斎藤祐太選手、リージョナルの常連選手といってよい素晴らしい選手だ。今年は全試合に参戦し、全ての大会で決勝ラウンドに進出している実力派。今大会は優勝を目指して臨んだという斎藤選手、楽しみながら投げるとは言いつつも、自分には大きなプレッシャーも感じていることだろう。カメレオンでは準優勝、あと一歩のところまで来ているからだ。今大会も安定した投球で予選1位、準決勝終了後も2位とトップを走っていた。決勝ラウンドでは、1回戦敗退となってしまったことに関して『最後に思うようにいかず・・・・』常に冷静な彼からも、悔しさがにじみ出た。今回の結果でポイントランキングは上位になり、2016年のインビテーショナルの切符を手にした。世界との戦いでどのようなボウリングを見せるのか!?来年の斎藤選手に注目だ!
そして、おしゃれが好きという彼。他の選手にはないファッションセンスで、今大会も他のボウラーが「カッコイイね。俺も真似しようかな」「あのパンツどこで買ってるんだろう?」とうらやましがられる存在に。1日同じユニフォームで通す選手が多い中、決勝に入りトップスを着替えたのは斉藤のみ。類いまれなボウリングセンスでスター性があるボウラー。さらに今後の彼のファッションにも注目だ。

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