PBA JAPANリージョナルツアー2014 カメレオンオープン 大会結果
2014.07.12 PBA JAPANリージョナルツアー
ウィメンズカメレオンオープン
PBA JAPAN DHCカップ ウィメンズカメレオンオープン
土屋佑佳選手
まさかの開幕3連勝を達成!!
2014年7月12日、PBAジャパンリージョナルツアーウィメンズ第2戦「DHCカップPBAウィメンズカメレオンオープン」をサウンドボウル牛久店で開催。
米国から特別ゲストとして来日していたPBAコミッショナー、トム・クラーク氏とコミッショナー代理兼トーナメントディレクター、カーク・フォン・クルーガー氏が見守る中、チーターオープンを連覇したばかりの土屋佑佳選手(PBA)が、まさかの3連勝という快挙を成し遂げた!
大会名に冠されている「カメレオン」は、PBA公認オイルパターン「アニマルパターン」の一つで、体色を自在に変化させることで知られるカメレオンのイメージの通り、コンディションがコロコロと早変わりする特徴がある。
特定の球質のボウラーが有利になるコンディションとは違い、正確かつ迅速なレーンリーディングとアジャスティングが試される。今回PBAの意向で、従来の40フィートから長めの43フィートに設定された。
29名にて行われた予選は10Gを投球し、まずは上位16名を選出。続く準決勝は2Gを投球し、12Gトータルピン上位8名に決勝トーナメントへの切符が与えられた。
前週のチーターオープンとはまったく違うオイルパターンに、出だしから各選手は苦戦を強いられ“我慢大会”のような展開に。
しかし予選後半に入ってから事態が一転。アジャスティングに長けた上位選手は、完全にレーンを掴んでストライクの量産態勢へ。一方、下位選手は最後まで難しいコンディションに翻弄されてしまった。
ファイナルラウンド1回戦は、予選・準決勝をトップで快走した高坂麻衣Vs.ベテランの夏賀淳子、第2試合はトップレフティーの清水弘子Vs.DHC専属の秋吉夕紀、第3試合は百戦錬磨の遠藤千枝Vs.パワーヒッターの中嶋由美、そして第4試合は土屋Vs.鷲塚志麻という前週のウィメンズチーターオープン決勝と同じカードが実現。
第1試合で夏賀を破った高坂が、そのまま頂上まで突っ走るように思えたが、準決勝で勝負どころでストライクが続かず237-248で清水の軍門に下る。
3連勝を狙う土屋は、リベンジに燃える鷲塚を175-168、中嶋を172-157と薄氷の勝利を重ね、どうにかこうにか優勝決定戦へ進んだ。
頂上決戦は、“満身創痍”の土屋に比べ、高坂を下し勢いに乗る清水が圧倒的有利に見えたが、そうは問屋が卸さなかった。
3フレームに7-10スプリットを喰らった清水を突き放すように、土屋は4連続ストライクで好発進。いきなりピンチに陥った清水は、気持ちの整理がつかなかったか、4フレームもスプリットオープン。その後も失速したまま157点で終了した。楽になった土屋は221まで点数を伸ばし、3連勝の偉業に到達した。
PBAコミッショナーのクラーク氏の目の前で、「二度あることは三度ある」ことを証明した土屋。
「信じられない!素晴らしい快挙だ!レーンコンディションも違い、ボウリング場も違うのに」と、クラーク氏から最大限の賛辞が送られた。
まさかの3連続優勝を果たした
土屋佑佳選手(PBA)のコメント
チーターとは全然違うコンディションでしたが、しっかりと投球することができました。
自分のボウリングを信じて頑張りました。
注目ボウラー 浦野実紅選手
父親の影響でボウリングを始めた浦野実紅選手は、今回PBAウィメンズカメレオンオープンに参戦し、総合11位に入って見事賞金を獲得。「力強いボールが投げたい」という16歳のヒロインの卵は、「アメリカ本土の大会へも参戦したい」と、意気込みを語った。
趣味:おしゃれをすること、ナツメロを聞いて歌うこと など
2014.07.13 PBA JAPANリージョナルツアー
カメレオンオープン
PBA JAPAN DHCカップ チーターオープン
土屋佑佳選手 奇跡の4連勝
2014年7月13日、PBAジャパンリージョナルツアー第4戦「DHCカップPBAカメレオンオープン」をサウンドボウル牛久店で開催。
米国から特別ゲストとして来日していたPBAコミッショナー、トム・クラーク氏とコミッショナー代理兼トーナメントディレクター、カーク・フォン・クルーガー氏が見守る中、開幕3連勝の快挙を達成したばかりの土屋佑佳選手(PBA)が、まさかまさかの4連覇!「奇跡」と評するにふさわしい、ドでかい金字塔を打ち立てた!
クラーク氏は『UNBELIEVEABLE(信じられない!)』と絶賛。クルーガー氏も『(PBAナショナルツアーで活躍するスタープレーヤーの)ジェイソン・ベルモンテが4大会すべてに出場していたとしても4連勝は達成できなかっただろう!』とのコメントを発表。両名ともに「PBAジャパン、奇跡の幕開けだ!」と口を揃えた。
大会名に冠されている「カメレオン」は、PBA公認オイルパターン「アニマルパターン」の一つで、体色を自在に変化させることで知られるカメレオンのイメージの通り、コンディションがコロコロと早変わりする特徴がある。
特定の球質のボウラーが有利になるコンディションとは違い、正確かつ迅速なレーンリーディングとアジャスティングが試される。今回PBAの意向で、従来の40フィートから長めの43フィートに設定された。
今大会には、当初想定した定員を上回る72名のエントリーを集め、予選では予備レーンを確保できなかったほど。
PBAツアーのトーナメント総責任者でもあるクルーガー氏は、「PBAでも予備レーンを取らずに行う大会があるが、サウンドボウル牛久店のスタッフの対応は素晴らしい」と、会場の盤石の受け入れ態勢に敬意を払っていた。
準決勝へ進む上位28名を選抜する8ゲームの予選。前半終了時点では、近隣の筑波スカイボウルから参戦した坂場俊昭選手が926の好成績でトップで折り返したものの、結局は3位にまで後退。
代わりに1位通過を果たしたのは、前日のウィメンズ大会でも予選トップに輝いた高坂麻衣選手。続く2位には秋吉夕紀選手(いずれもPBA)が続いた。
準決勝は0スタートになり、1回戦は2ゲームを投球。2位通過の秋吉選手は、2ゲーム目にまさかの失速。次点の17位で、準決勝2回戦進出を逃した。高坂選手も1ゲーム目で躓き苦しんだが、どうにか2回戦へ進出。波乱の準決勝となった。
1回戦は、247・274と爆発した中野恵太選手が独走。16位のカットラインは399になった。続く2回戦でも中野選手はトップの座を守り、8位通過ラインは847となった。予選では苦戦した土屋選手だったが、準決勝2回戦の最終ゲームで247を叩き出し、6位通過を決めた。
ファイナルラウンド1回戦は、絶好調の中野Vs.坂場、第2試合は石嶺尚Vs.両手投げボウラーの山本浩也、第3試合は稲葉貴久Vs.土屋、そして第4試合は第2シードの小原央士Vs.平間輝男のカードに決定。
リメンテされたレーンに戸惑ったか、トップ通過の中野が調子を掴み切れず190-221で坂場に敗退。その坂場を243-204で料理したのが、1回戦での接戦を制した石嶺だった。一方4連勝がかかった土屋は、稲葉を218-200で退け、返す刀で1回戦で245を打って勢いづく平間を212-204の接戦で下し、優勝決定戦に駒を進めた。
「日本男児の意地に賭けても、奇跡の4連覇は阻止したい!」そんな石嶺の気迫が全身から醸し出され、決闘の舞台は一種異様な雰囲気に包まれていた。お互いが重いプレッシャーを背負う中、幕を開けた頂上決戦は、4フレームまでは全くの互角の戦いに。勝負が動いたのは、5フレーム。石嶺がダブルで1マークのリードを奪ったが、続く6フレームでまさかのビッグ5。
ひとり相撲を演じて、逆にスペアを拾い続ける土屋に10ピンのリードを許す。しかし9フレームで、思い切ってボールを替えたのが効を奏し、見事ファンデーションを構築。最終フレーム1投目で10本のピンを払えば、一気に逆転に持ち込めたはずが、あろうことか4-6スプリットで万事休す。勝利が濃厚になった土屋は、10フレームを危なげない投球で完投。
197-176と、奇跡の4連勝を成し遂げた!
奇跡のステージの主人公、土屋は“大役”を全うしてホッとしたのか、優勝インタビューを前に感極まり涙にくれた。
「今回は正直、厳しいと思っていました。予選から、あまり良いゲームができなくて。でも、決勝トーナメントでツイている場面があったので、もしかしたら、という気持ちが芽生えました。すごく嬉しいです。」
注目ボウラー 中野恵太選手
先週のチーターオープンで賞金獲得順位の次点に泣いた21歳。その悔しさをバネに、総合5位に入賞!
本格的にボウリングを始めたのは、2005年のDyDo JAPAN CUP(東京体育館で初のアリーナファイナル!)がきっかけ。そこで目にしたPBAの選手に憧れて、ボウリングにのめり込んだ。PBAナショナルツアーやWBT(ワールドボウリングツアー)を見据え、日本だけでなく世界での活躍を夢見る。
趣味:釣り、サイクリング、旅行 など