PBA JAPANリージョナルツアー2014 ヴァイパーオープン 大会結果
PBA JAPANリージョナルツアー
ヴァイパーオープン
PBA JAPANリージョナルツアー2014/2015
ヴァイパーオープン
鶴見 亮剛選手 見事な初優勝を飾る
2014年7月より、国内初のリージョナルツアーが開催され、これまで4大会が繰り広げられたが、2014年9月15日、PBA Viper Openが相模ファーストレーンで行われた。 女子ツアーを含め、初戦から4連勝を飾った土屋 佑佳選手の5連勝がかかった大会でもあったが、超難関のコンディションが多くの選手たちを苦しめた!
優勝決定戦は、川上 諒選手と鶴見 亮剛選手の一騎打ちとなった。今回の決勝戦は、右利きの川上選手と左利きの鶴見選手が新たに用意された、フレッシュなヴァイパーパターンで投球した。難易度の高いヴァイパーパターンに両選手とも苦戦しながらも、スペアを確実に重ねていく鶴見選手、ストライクは出るがスペアが取れない川上選手、ゲーム中盤では鶴見選手が30ピンのリード。しかし川上選手がつづく7フレームから9フレームまでターキーを取り、プレッシャーをかけ、鶴見選手のミスを誘った。9フレームが終わり鶴見選手はストライク、川上選手はダブルと互いにパンチアウトで同点に追いつける状態に、川上選手は10フレーム1投球目7本カウント、続く鶴見選手は2-7のベビースプリットを残した。川上選手はスペアメイクでプレッシャーをかけたが、鶴見選手も見事にスプリットをカバー。最終投球で川上選手はストライクで応酬したがわずかに届かず、鶴見選手のストライクで3ピン差、172-169で初優勝を果たした。
ヴァイパーパターンは、39Fのパターンで長さはミディアムパターンだが、33mlと普段よりオイルの量が1.2倍~1.3倍と多く、手前のオイルが厚く難しいパターン。今までのチーター、カメレオンよりも、難易度が一番高かった。
普段は中々経験のできないこのようなコンディションに、選手達はボウリングのスキルを問われる事になる。Aシフト64名、Bシフト63名の127名で開催された。大会申込み開始から、わずか5日で定員に達した今大会にはナショナルチーム、学連選手、元プロボウラーなど多くの参加者でにぎわった。Aシフトのカットラインは-117ピンと苦しい展開、Bシフトでも-138と我慢大会になった。単発のゲームでは280や279などの高得点が出る傍ら、レーンチェンジを行った後の140や150がトータルスコアに響いた。4連勝の土屋 佑佳選手は、残念ながらAシフト16位で予選敗退となった。
準決勝からは0スタートになり、ベスト8まではA、Bシフト別れての対戦、AシフトとBシフトでカットラインはほとんど変わらずカットラインは799と200アベレージが必要だった。 準決勝第一試合Aシフト予選1位で、1742(217Ave)のBrian Greenwood選手は、390で敗退、Bシフト予選1位で1758(219Ave)の新畑 雄飛選手も、370で敗退した。準決勝2回戦男子の方では、ユースの土方 捷が786で敗退、そして女子ではユース金メダリストの吉田 愛選手も763と敗退、女性陣参加選手はベスト16にとどまった。
決勝トーナメント1回戦は、第1シードの鶴見 亮剛Vs.宮澤 拓哉、第2試合は白井 康介Vs.鈴木 政和、第3試合は川上 諒Vs.田村 研二、そして第4試合は第2シードの清宮 弘幸Vs.坂牧 賢に決定。ナショナルチームユースの宮澤を、173-161の辛勝をおさめた鶴見は、第2試合でも順調に投球し189-143、チーターオープンでパーフェクトゲームを出した鈴木に勝利。一方1回戦を214で勝利した川上は、1回戦を223で勝ち上がった清宮と対戦。川上は2回戦でも211と高得点を叩き出し清宮に勝利した。
見事初優勝を果たした
鶴見 亮剛選手のコメント
最後の投球は7本でよかったので、何も考えずヘッドピンに当てることだけを考えて投球しました。優勝できてうれしいです。
(後で声援を送っていた奥様と共に勝利を分かち合っていたのが印象的でした。)
今大会注目ボウラー 川上諒選手
平成7年生まれの19歳の若手ボウラー。レフティーが独走する中、見事優勝決定戦までコマを進めた。鞭のようなしなる腕とフォームで観客を魅了した。
全日本新人戦で3位入賞し、現在は千葉商科大学で活動している。大学の先輩を目標に、学連の全国大会制覇を目指している。好きな食べ物はエッグタルト。笑顔のさわやかな青年だった。今後の活躍に目を離せない。