PBA JAPANリージョナルツアー2015 PBAシャークオープン Sponsored by Ebonite International 大会結果

シャークオープン予選大会結果 シャークオープン大会結果

2015.11.15 PBA JAPANリージョナルツアー2015
PBAシャークオープン Sponsored by Ebonite International

2015.08.02 PBA JAPANリージョナルツアー2015 PBAシャークオープン

PBAシャークオープン
パット・ノーラン選手 が初優勝4度目の挑戦で頂点へ!

2015年10月18日から始まったPBAジャパンリージョナルツアー第5戦「PBAシャークオープン Sponsored by Ebonite International」は予選が計8回開催され、参加人数も194名のエントリーを記録した。会場は埼玉県のPBAフジボウル、PBA公認唯一のボウリング場だ。今年からアニマルパターンの仲間入りをした『シャーク』パターン、新たなスポンサー『EBONITE INTERNATIONAL株式会社』の大会初優勝は、ジャパンリージョナル初となる海外選手(沖縄在住)の優勝となった。

常連のJBCナショナルチーム、PBAプロボウラー、強豪選手が決勝トーナメントへ進む中、チャンスをつかんだパット・ノーラン(PBA)選手が元チャンピオン達を破り、見事初代シャークオープンの王者に輝いた。

大会名に冠されている「シャーク」は、PBA公認オイルパターン「アニマルパターン」の一つで、深海を泳ぐサメをイメージしたことからディープインサイドの投球とコントロールが必要になる。インサイドを攻めながらの投球で出し過ぎれば曲がらない、内ミスは曲がりすぎるといった過酷な環境で、正確かつ迅速なレーンリーディングとアジャスティングが試される結果となった。

今大会は今までと違い全8回の予選を行い、本選進出選手が34名に絞られてからのスタートになった。何回でも予選に挑戦できることから、複数回で本選出場の切符を手にする選手もいれば、1回で見事に本選へ出場を確定させて選手もいた。

まず本選へ進む34名の選手は、6ゲームのリエントリー(複数回チャレンジできる予選)形式で行われた。各予選大会のトップ選手は本選確定となるためにどのシフトも大盛況となった。序盤で頭角を現したのが土屋佑佳選手(JBC)第1シフトでトップ通過で本選出場第1号となった。前半では新畑雄飛(JBC)、宮澤拓哉(JBC)、石嶺尚(一般)などが挑戦をした。その中でも宮澤の1294は、第6シフトが終わった段階でも誰も超えることが出来ず、シードの基準が見える形となった。最終日の14日には2シフトが行われ、遠方から出場する選手も増える中、最後のチャンスをつかむ決戦が行われた。シフトを増すごとにカットラインの基準も上がり、最終的には6G1120と185aveに落ち着いた。

見事1回戦シード権を獲得したのは、宮澤、和田悠嗣(JBC)、新畑、鶴見亮剛(JBC)、の4名で、リージョナルタイトルホルダーを2名含む形となった。 本選1回戦は各シフトから通過してきた選手が争うため0スタート。ここでは30名の選手が5Gを投球し12名に絞られる。2Gが終了した時点では200UPの選手が8名とレベルの高いスタートを見せた。しかし後半では、シャークの恐ろしさがあらわになる、8位~17位の差がわずかに15ピンの展開で最終ゲームを迎えた。12位の通過ラインを挟みながら、160点~220点を繰り出す選手たち、最終的に928がカットライン12位のスコアとなり、中三川輝までが本選2回戦へ進出、19位のスコアが919(9ピン差)と大接戦の1回戦となった。

本選2回戦では12位までの選手と1回戦シードの4名、計16名の選手が3G投球。ここでもスコアはリセット、0スタートになった。シード選手4名は好調な滑り出しで全員が200UPを達成、1回戦を勝ち上がった斎藤祐太(JBC)、土屋佑佳(PBA)もしっかりとスタート。3Gが終了した時点では、トップ組が見事に打ち切り決勝トーナメントに進出。和田以外7名は全員決勝経験者という顔ぶれになった。

(左から新畑、川上、パット、土屋、鶴見、和田、宮澤、斎藤)

決勝トーナメント1回戦は、2014年スコーピオンチャンピオンの新畑Vs.ヴァイパー準優勝の川上諒(JBC)、第2試合は沖縄のベースから参戦のパット Vs.昨年4勝を掲 げる土屋、第3試合はヴァイパーチャンピオンの鶴見Vs.初決勝進出の和田、そして第4試合はおなじみのナショナルチーム宮澤Vs.カメレオン準優勝の斎藤に決定。

今回はシャークの特性を生かすために、レーンはリメンテされずそのままで開催。第1試合は序盤からストライクを続けた新畑に軍配が上がり217-183で快勝。第2試合は遅いレーンを読み切れなかった土屋に対し堅実なボウリングのパット200-156でパットが勝利。第3試合は和田がリードしスタート、後半で鶴見に追い上げられるも逃げ切り178-172で辛勝。第4試合は後半に両選手がストライクラッシュ、9フレームで斎藤が10ピンを残し、宮澤が逆転249-233で2回戦へと進んだ。

続く2回戦、新畑とパットの対戦ではお互いがレーンを読み切れない展開、新畑はダブルを続けるも5フレームで痛恨の10ピンミス。ノーミスを続けるパットはここでも固いボウリングで攻める。逆転を狙う新畑だったが9フレームでも10ピンを外し、パットが勝利194-182で優勝決定戦へ進んだ。和田と宮澤の試合でもスコアは伸び悩んだ。前半でリードした和田を宮澤が追いかける展開に、6フレームからストライクを続け逆転を狙うが9フレームでタップ、チャンスをつかんだ和田は9フレームからダブルを続け213-210で勝利を手にした。

PBAシャークオープンは、どちらが勝っても初優勝の2人による優勝決定戦。舞台にはパットと和田が呼び出された。優勝決定戦は、マッチプレー方式で行うため両選手が常に攻めたり、追いつかれたりとの繰り返しとなる。先陣を切った和田は1フレーム目にストライクスタート。パットは2フレーム目にスペアがあったが、3フレームから5連続ストライクと好調な滑り出しを見せた。和田は追いつこうと食らいつくがストライクが出ず、スペアをとっていく苦しい展開に。7フレームでストライクを取り逆転の可能性を残したい展開だったが、8フレームでオープン、パットのリードはさらに広ってしまった。落ち着いた投球で最後まで投げ切ったパットは、245とビッグゲームを出す。最終的には245-179で見事初優勝を飾った。

沖縄から参戦したパット・ノーラン(PBA)4戦目で見事優勝を飾った

素晴らしいボウラーとボウリングが出来て幸せです。10年間のブランクの末の優勝うれしいです。

シャークオープン 注目選手
注目ボウラー
和田悠嗣選手

リージョナル初出場の彼は、いきなりの準優勝という快挙を成し遂げた。イメージを作り、冷静なボウリングを目指していたという言葉にもうなずける結果だ。今大会も難しいパターンでしっかりと結果を出せたことについては、ナショナルチームからも『油断できない』と言わしめた。両親がボウリングをしていたことで始めたボウリング、20歳の彼はさらに実力を付け、ナショナルチーム入りを目指したいと語った。次回のスコーピオンオープンでも活躍が大いに期待される。

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