PBA JAPANリージョナルツアー2016 PHOENIX RAYS PBAウルフオープン 大会結果

ウルフオープン大会結果

2016.11.22、11.23 PBA JAPANリージョナルツアー
PHOENIX RAYS PBAウルフオープン

PHOENIX RAYS PBAウルフオープン

PBA JAPAN Phoenix Rays ウルフ・オープン
予選からトップを独走した現JBCナショナルチームの吉田大祐選手(JBC)が優勝!リージョナル2勝目を上げた。

2016年11月22日~23日に今年4戦目となるPhoenix Rays ウルフ・オープンが行われた。

リージョナルツアーでは初となる平日の夜に予選Aシフトを開催。翌日の祝日に予選Bシフトと準決勝、決勝を開催した。
総勢83名の選手が参加しウルフ・オープンのタイトルを目指した。
予選は、A・Bシフトに別れ6Gを行い上位20名が準決勝へ進む。
準決勝は、4Gを行う。予選6Gのスコアを持ち越しトータル10Gで上位6名が決勝ステップラダーへ進出。
Phoenix Raysが冠に称された今大会はリージョナルツアーでは初開催となるウルフパターンを採用。アニマルパターンでは最も短い32FEETのパターン。
過去の大会実績が無いためスコアの基準や、勝ち上がってきそうな選手の予想は皆無の状態でスタートした。

22日の夜に予選Aシフトが行われた。AシフトはJBCナショナルチームの吉田、安里秀策(JBC)を始め土屋佑佳(PBA)、高坂麻衣(PBA)など強豪も参加。初めてのパターンと言うこともありほとんどの選手が苦戦する中、吉田は3Gで706と2位の福田尊仁(JBC)を50ピン以上離し、前半をトップで折り返した。吉田は前半に比べ後半は苦戦したものの後半を640でまとめ1346で2位に約70ピンの差をつけ予選1位。2位は土屋で1271、前半苦しんだものの後半盛り返した(684)。
同ピンの3位は、安定した投球を見せた福田。上位3名は210AVEを超えた。しかし、4位以下はマイナスとなりこのパターンの難しさがうかがえる結果となった。 Aシフトのカットラインは、1011ピン。

翌23日はBシフトの予選が行われた。Bシフトは秋吉夕紀(PBA)、ヴァイパー優勝の増地健太郎(NBF)、カメレオン優勝の野田正樹(JBC)、全日中と国体を連勝した畑秀明(JBC)、ナショナルチームの新畑雄飛(JBC)、斎藤祐太(JBC)、宮澤拓哉(JBC)と豪華な顔ぶれがそろった。全員がAシフトのスコアを意識。しかし、前半折り返しでのトップは小西菖平(JBC)の628と伸び悩んだ。後半戦も強豪選手も含め大苦戦。予選6G終了時点で田中政美(NBF)1254と鶴見亮剛(JBC)1215の2名だけがプラススコアだった。
Bシフトのカットラインは、1033ピン。

A、Bシフト予選総合1位は吉田の1346(+146)、2位土屋、3位福田。ステップラダー進出ラインの6位は、伊藤宗一郎1184ピン。

レーンメンテナンスを行いフレッシュなコンディションで準決勝がスタート。
レーンの変化なのか、場の雰囲気なのか、全体的に多少スコアが出やすくなった。
吉田は安定した投球で10G2206(+206)のスコアで1位シードを獲得。土屋は4Gで794と伸び悩んだが決勝ステップラダーの1回戦シードを獲得。
また、清水弘子が予選総合14位から追い上げ、ステップラダーへ滑り込んだ。
準決勝進出者40名中200aveを達成したのはわずか5名。そのうち4名がサウスポー。
ステップラダー進出者も土屋以外、すべてサウスポーであった。

左から吉田大祐(JBC)、田中政美(NBF)、土屋佑佳(PBA)、鶴見亮剛(JBC)福田尊仁(JBC)、清水弘子(PBA)

決勝ステップラダー1回戦は、4位通過の鶴見、5位通過の福田、6位通過の清水、の3名にて対決。
1Gマッチで、一番スコアの高い選手が2回戦へ進む。
鶴見は1フレームでスプリットオープンを出してしまったが前半にダブルを出し持ち直す。清水はストライクスタートで始まるも3フレーム目にスプリットオープン、そのあとはノーミスでチャンスを伺う。福田はダブルスタートと好発進したもののそれ以降は続かず9フレームでスプリットオープンを出してしまう。鶴見が8、9とダブルを叩き出し出し、勝利かと思われたが10フレームでまさかのイージーミスし192で終わる。

逆に福田は10フレームで、ストライクスペアとして、194ピンで鶴見を2ピン上回った。清水はこの時点で勝ちは無くなったものの5位争いで10フレームパンチアウトに臨んだが、7番ピンが残り191。わずか3ピン差の攻防を制した福田が勝利をつかんだ。
2回戦は、2位通過の田中、3位通過の土屋、勝ち上がった福田の3名による1Gマッチ。土屋は2フレーム目でオープンするも、ターキーを取り、踏ん張る。田中は2、4フレームでスプリットオープンが出てしまい苦しい展開に追いやられる。勝ち上がった福田は6フレーム目までノーミスで進むも7フレームでミス。
3人全員に勝利の可能性が残った。

田中は10フレームでストライクが1つで止まってしまい182で終了。土屋は8フレームにまさかのミス。そのあとは持ち直して186。福田は10フレームでまだ一度もストライクの出ていないレーンで投球となったが、10フレーム目で渾身のストライク。そのままパンチアウトし195までスコアを伸ばし土屋に逆転勝利した。

優勝決定戦は予選から単独トップの吉田と5位から登りつめた福田の一騎打ちになった。吉田が先攻を選択。吉田はターキースタート、福田はダブルスタートもその御ストライクが続かず苦みながらもノーミスを維持。逆に吉田は5フレームからストライクを続け圧勝と思われたが、9フレームでまさかのミス。スコアモニターを見上げ、焦る様子を見せる。
ノーミスで耐えてきた福田が8、9とダブルをたたき出し、パンチアウト出来れば逆転可能に。吉田とパンチアウト勝負に追い込めるチャンスを掴んだ。しかし、10フレーム1投目のボールはわずかに厚くポケットの入り2番ピンが残りは217で終了。
吉田は10フレームに4本倒せば優勝が決定する。見事にパンチアウトしナショナルチームの実力をまざまざと見せつけ244で優勝。昨年のチーターオープンに続く、リージョナルタイトル2勝目を手にした。

レーンコンディションの変化を読むことに専念したと語った吉田はその言葉通り唯一の220アベレージで予選から大会をリードし続け、『ショートパターンの神』という異名の伝説を全選手に見せつける結果となった。

チーターオープンに続きリージョナル2勝目を飾った吉田大祐(JBC)

「このトロフィーが欲しかった!前回のも飾ってあります!パネルは…大丈夫です(笑)」

ウルフオープン 注目選手
畑 秀明選手(JBC) ウルフオープン 総29合位

全日本中学ボウリング選手権、国体を連勝し勢いに畑秀明選手(JBC)
リージョナルツアーは8月に行われたカメレオンオープンより参戦。カメレオンオープンではベスト8まで進み、リージョナルの決勝トーナメント進出最年少記録を15歳に更新。
難しいレーンにも負けずに挑戦し続けている。今回の難コンディションでも予選を見事通過。
準決勝では苦しんだが、見事な投球を見せた。先日行われたミニリージョナルでは、強豪を抑え優勝した。
ボウリングを始めたのは小学4年の頃。わずか5年で両手投げをマスター。
将来の夢はユースナショナルチーム入り、今後の活躍に大いに期待が膨らむ。
あこがれる選手は、ジェイソン・ベルモンテ。
2017年1月に行われるインビテーショナルは既に選抜大会免除となっている。是非本選であこがれのジェイソン・ベルモンテとの対戦して日本の若手の力を見せつけてもらいたい。

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